| 病原体 | HSV II:herpes simplex virus II ヘルペスウイルスII型 (陰部ヘルペスウイルス) |
| 感染経路 | 性交,母子感染 |
| 症状 | 外陰部に疼痛を伴う小水疱形成 |
| 解説 | 口唇にできるヘルペス(単純ヘルペス,口唇ヘルペス)とは違う型のヘルペスウイルスが原因だが、口唇にできるヘルペス同様神経節に潜伏し、妊娠などにより再活性化される。特に妊娠中の陰部ヘルペスは出産時に新生児に感染して新生児ヘルペスを引き起こすことがある。 |
| 病原体 | EB virus:Epstein‐Barr virus EBウイルス |
| 感染経路 | 経口(飲み物の回し飲みで感染した例もある) |
| 症状 | 発熱,咽頭炎,頸部リンパ節腫脹 |
| 解説 | このウイルスは全世界に分布し,成人の80〜90%が感染している。ヘルペス同様潜伏感染を行い、生後10年以内の感染では、発病することは稀。青年期に初感染し発病した者の50〜70%は中程度から重症な経過をとる。ほとんどの症例では、発熱,咽頭炎,頸部リンパ節腫脹が1〜4週間続く。通常は良性であるが、脾腫,肝炎,心膜炎,中枢神経症状を合併したり、移植手術後の患者で予後の悪いことがある。 米国ではキスで感染することからKissing Diseasesと呼ばれたが、飲み物の回し飲みで感染した例もある。 |
| 病原体 | HPV:human papilloma virus ヒト乳頭腫ウイルス6型,11型 |
| 感染経路 | 性交 |
| 症状 | 男性では陰茎,尿道口,陰嚢,女性では大小陰唇,会陰部および、男女の肛門周囲に発生する花菜状の軟らかい結節,疣贅(いぼ)など |
| 解説 | 普通、良性であるが近年、子宮頸部癌,陰唇癌との関連が考えられている。 |
| 病原体 | HBV:hepatitis B virus B型肝炎ウイルス |
| 感染経路 | 性交,輸血 |
| 経過&症状 | 潜伏期は感染後1〜6カ月(多くは2〜3カ月) その後、消化器症状を主とする肝炎症状とともに黄疸が現れる。ほとんどは発症後3カ月以内に肝機能は正常化する。しかし、劇症肝炎となり速やかな経過で死亡することもある。 |
| 解説 | 上記のような感染例以外に、持続感染といって、感染はしているが、発症せずに長年発見されず、慢性肝炎あるいは肝硬変で初めて発見されることがあり、肝細胞癌に発展する例も多い。 |
| 病原体 | HIV:human immunodeficiency virus ヒト免疫不全ウイルス |
| 感染経路 | 性交,輸血,母子感染 |
| 経過 | 感染後1〜2週間で一過性の発熱,食欲不振,関節痛,リンパ節腫大。 感染後6〜8週目でHIV抗体検査結果が陽性になり、HIV感染であると診断される。 その後数年〜10数年間無症状のまま経過する。 その後、微熱,体重減少,リンパ腺腫大,易疲労,盗汗などの症状(ARC:エイズ関連症候群)が発症する。 免疫機能が低下した結果起こる全身的な症状,日和見感染や悪性腫瘍などの症状が表れる。 大部分が発病後1〜2年で死亡する。 |
| 症状 | 日和見感染 カリニ肺炎,カンジダ症,抗酸菌症,サイトメガロウイルス感染症,ヘルペス感染症,クリプトコックス症など。 悪性腫瘍 悪性リンパ腫,カポジ肉腫など。 そのほかに異常な痩せと下痢が目立つHIV消耗性症候群や痴呆,不全麻痺や痙攣を伴うHIV脳症などがある. |
| 補足 | 現在では3剤療法により、かなりの延命が期待できるようになっており、感染から時間が経過していない程、良い結果を示している。 HIV抗体検査は感染後6〜8週目以降でないと正確な検査ができないが、感染の疑いのある時は検査ができる時期が来るまでに3剤の投与を受けるとAIDSの発病を抑えられることが期待できる。 |