「XYZメイカー 3Dキット」はXYZプリンティングの提供するユーティリティ「XYZメイカースイート」に収められている3D作成ソフトです。
簡単な図形ならこれだけでサクッと作れます。
XYZプリンティング終了のお知らせ
XYZプリンティングが3Dプリンター事業から撤退という残念なニュースが。
XYZプリンティングが3Dプリンター事業から撤退 | fabcross
消耗品、材料は総代理店であるイグアスを通じてまだ供給はされるとのこと。
XYZプリントとは?
久々3Dプリンタに電源を入れてプリントしようと思ったらソフトが変わってました。
現在はXYZメイカースイートとして、レーザープリンタ用ソフト、3D生成ソフトなどとも含まれるソフト群となっています。
3D印刷では、そのうちのXYZプリントを使うというかたちになります。
非対応機種
おそらくXYZの3Dプリンタ専用ソフトと思われます。
しかし、XYZ製品でも以下のものには対応していないそうです。注意しましょう。
ダヴィンチ 1.0 / ダヴィンチ 1.0 A / ダヴィンチ 1.1 Plus /ダヴィンチ 1.0 AiO / ダヴィンチ 2.0 / ダヴィンチ 2.0 A / ダヴィンチ Jr. 2.0 Mix
参考:https://www.xyzprinting.com/ja-JP/software-series/DESIGN/xyzmaker-suite
インストール
ホムペより入手します。
無料ですがアカウントが必要となり、新規登録するかフェイスブックログインを利用します。
https://www.xyzprinting.com/ja-JP/software-series/PRINT/xyzmaker-suite
FullPackageだとレーザープリンタ用ソフトなども含まれます。
まずはファイルサイズの小さいインストーラをセットアップしたほうがよいでしょう。
起動後XYZプリントを選んで改めて「インストール」を実行します。
XYZプリントの使い方
起動後、まずは3Dプリンタを認識させます。
データのロード
STLなどの3Dファイルをロードします。
データがない場合は適当にThingiverseから入手。
この程度でも30分はかかりますので注意。
https://www.thingiverse.com/thing:2253091
3Dプリンタの準備
ダビンチの場合、シートを設置し場合によってはノリを塗っておきます。
また、フィラメントをチューブへ差して準備しておきます。
次にソフトのほうで3Dプリンタでフィラメントをロードします。
加熱?されるのを待ちます。
フィラメントがチューブを通ってノズルに到達するまで時間がかかるのでしばし待ちます。その後、フィラメントがエクストルーダー、つまりノズルから出てきます。
ノズルから出てきた分をふきとって、「完了」ボタンを押します。
印刷
印刷タブでは、まず「準備」ボタンを押します。
準備は3Dプリントで積み重ねて印刷する工程を計算し、作業時間やフィラメント利用料を算出します。
準備が終わって印刷可能なデータであることが確認されれば「印刷」ボタンが表示されます。よければこのまま「印刷」ボタンを押してスタートします。
後は完成するまで待ちます。
終わったらフィラメントのアンロードをしておきましょう。
PLAなのにanti-bact?
急に印刷できなくなりました。
エラーは、「準備」後、「PLAが入っているにもかかわらず、ANTI-BACTの素材が指定されています」というようなものです。ファイルの素材指定をPLAに戻せないので、結局印刷できません。
いろいろ試したのですがダメで、最終的にはXYZプリントを一度アンインストールしてからインストールしなおしたら大丈夫でした。
XYZメイカー 3Dキットとは?
「XYZメイカースイート」に含まれている3D作成ソフトです。
以下より無料でダウンロードできます(要アカウント)。
https://www.xyzprinting.com/ja-JP/software-series/PRINT/xyzmaker-suite
あとはセットアップから「XYZmaker 3Dkit」をインストールします。
起動するとこんな感じ。
作成
右上のアイコンからパーツを選びます。
幾何学パーツには球や直方体があります。
選択後、ステージに配置しましょう。
移動・回転・拡大
移動は左端のツールを選んでからオブジェクトを選びます。
回転は左パレットから回転アイコンを選んでオブジェクトを選択します。
拡大や縮小もできます。拡縮アイコンを選んでオブジェクトを選択。
あとは拡縮用に表示されたポイントをドラッグして移動しましょう。
削除はゴミ箱アイコンを選んでから消したいアイテムをクリックします。
アンドゥは効くので(コントロール+z)、間違えて消したら復活させましょう。
組み合わせて複雑な3Dデータをつくる
3Dキットはそれほど多機能ではありませんが、組み合わせなどでも図形を作りやすいです。
例えば直方体を作ります。
複製機能でコピーします。
2つのボックスが重なるように配置して、「ベーシック>プリン>交差」を選択。
続いて2つのボックスをクリックすると...
かさなったところだけがデータになります。
「ベーシック>プリン>サブストラクト」を選択してから図形を2つクリックすると、片方から片方の重なっているところをくりぬいた(除去した)オブジェクトを作ることができます。
一見複雑なものであっても、このようにくっつけたり削ったりしていくことで思ったよりは簡単に作れるようになります。
2Dから3Dデータを作る
加工は「モーフィング」タブにいろんなツールがそろっています。
図形を書いて高さを加える
2D現行という機能を利用します。
作画パターンを選んで描きます。
次に押し出しツールを選びます。
先ほど描いた図形を指定し、押出量を追加します。
これで2D図形が高さのある3D図形になりました。
フリーフォーム変換
面をクリックするとその方向にオブジェクトが追加して伸びていきます。
3Dプリンタ用に出力する
左上のメニューからエクスポートでSTLへ書き出すことができます。
XYZwareとは?
https://jp.xyzprinting.com/jp_ja/Product/XYZware-Pro
ダヴィンチなどのプリンタを使う場合、XYZware proという無料3Dプリント用アプリが提供されています。
ダヴィンチについてはこちらにまとめてあります。
ただしこのソフトはダウンロードリンクはなく、XYZmakerというソフトのほうに移行するような感じです。
ただしうちではXYZmakerでは、WiFi設定やファームウェアの更新がなぜかうまくいきません。
こちらのXYZwareからは行えました。 なので、場合によってはこちらのソフトから設定等したほうがいいかもしれません。
ダウンロード
XYZメイカーへ移行ということなのか、XYZウェアのリンクがなかなか見つかりませんでした。 しかし、XYZウェアは以下より旧バージョンがダウンロードできます。 右上のダウンロードアイコンをクリックして入手しましょう。 XZYware V2.1.17.5.exe - Google ドライブ 起動すると「最新版にしますか」と出るのでバージョンを上げることができます。
出典:Where do I find older XYZWare software? - Topics - Da Vinci Printer Owners - Groups - Thingiverse
(更新 2017/8/15) こちらにリンクがありました。 XYZprinting 3D Printer インストールして起動するとこんな感じ。
(更新 2020/4/1)
現在はこちら。
http://www.xyzprinting.com/support/ja-JP/Help/download/XYZware
アップデート
「?」アイコンで情報が出ます。 ソフト自体の更新、またプリンタ用ファームウェアの更新がこちらから行えます。
古いとアップデートするようダイアログがよく出てうざいです。
まずは最新版にしておきましょう。
ファイルを開く
左上のインポートアイコンでファイルをロードします。
左のアイコンで直方体のものを選ぶと、視点を変更できます。
左のアイコンで矢印のものを選ぶと移動します。
左のアイコンで回転のものを選ぶと、角度を指定できます。
左のアイコンでサイズのものを選ぶと拡縮できます。
左のアイコンで「i」マークはオブジェクトの情報です。 印刷体積が大きいとプリント時間がかなりかかります。
ボリュームはぜひ確認しておきましょう。
プリンタ設定
画面右下にあるアイコンがプリンタ設定アイコンです。
押すとこのようにメニューが出てきます。
「フィラメント>フィラメントをロードする」を実行します。
すると材料がロードされます。
3D印刷
上の「エクスポート」アイコンで「書き出す」を実行すると3D印刷を行います。
あとは「印刷」ボタンを押します。
設定
上にある「歯車」アイコンで設定を開けます。 一般タブでは言語を設定できます。
エディタでは表示単位が設定できます。
プリンタでは3Dプリンタの表示色設定など。
WiFi設定するには?
ダビンチmini wのようにwifi対応機種では、wifi接続の設定ができます。
画面右下の設定アイコンをクリックし、「プリンターモニター」のボタンをクリック。
次に「マイプリンター」をクリック。
すると「WiFi接続設定」があるのでクリック。
その後、WiFiをスキャンして一覧から選択。 必要であればパスワードを入れて接続します。
これで接続を行ってみます。
しかしうちではエラーで接続できませんでした。