スマホをそのままVRヘッドセットにするグーグルカードボードは結構利用者が増えました。一方話題のオキュラスなどのヘッドセットは苦戦している印象です。 やはり価格や手軽さが、このような新しいガジェットの鍵かもしれません。 で、AR分野では今度Prismなるガジェットが登場。お手軽にARできるようです。 その他のARヘッドセットもあわせてまとめていきます。
ARグラス(ヘッドセット)とは?
ARを見るためのゴーグル型の装置です。
類似品にVRヘッドセットがあります。VRの場合、視野を完全に覆ってしまいます。
それに対してARの場合は、目の前がきちんと見えます。そのうえに更に情報を重ねて表示することができます。
VRではオキュラスリフトなどの高級品は伸び悩んでいます。 しかし、グーグルカードボードのようなスマホ+1000円ぐらいの筐体のものは結構利用者数が多いです。 同様にARヘッドセットでも低価格のものが出てくると、一気に普及してくるのかもしれません。
現在アップルではARキットを、グーグルがARコアという開発環境を無料で提供しています。
今後ますますARの表示技術の難易度が下がっていくことで、ARヘッドセットの需要も増えていきそうです。
すでに発売されているARグラス(ヘッドセット)
Dream Glass
ドリームグラスはドリームワールドUSAのARヘッドセットです。
価格はなんと399ドル(約44000円)。
ただしこれはキャンペーン価格で実際は619ドル(約67000円)程度のようです。
www.youtube.com 90度視野角で、これはホロレンズよりも大きいのだとか。 2018年6月出荷予定。
Prism
出典:https://www.mirareality.com/
スマホと組み合わせることで低価格を実現するARヘッドセットがリリース予定となっています。
Miraが2017年中に発売予定の「Prism」は、ヘッドバンドで頭部に固定するシンプルなバイザーだ。iPhoneを使って目の前に3Dイメージを投影でき、99ドルで先行予約を受け付けている。
出典:https://japan.cnet.com/article/35104403/
通常のVRヘッドセットが5万、10万当たり前なのを考えるとかなりの低価格です。 その秘密は、サンバイザーにiPhoneから映像を投影させることにあります。
つまりARの合成作業などはiPhoneのほうで行うわけです。
Prismの伸縮素材を使ったヘッドバンドには、額の前にiPhoneをはめ込む部分がある。大きなミラー状のバイザーがiPhoneの立体イメージを反射させ、そのイメージを浮遊する3D(ただし仮想の)オブジェクトに変換する仕組みだ。
出典:https://japan.cnet.com/article/35104403/
実際のトレーラービデオはこちら。
現在は初回注文分は売り切れとなっています。
Lenovo
出典:エンガジェット
マイクロソフトのホロレンズは業務用といった位置づけのようで非常に高価でした。 しかしテクノロジーを廉価に届けてくれるレノボでは、安価なヘッドセットに対応してくれます。
マイクロソフト ホロレンズ
マイクロソフトのARヘッドセットです。 リリースが先行しているため、すでにいくつかの対応アプリもリリースされています。 apicodes.hatenablog.com
2016年3月に開発者向けエディションがリリースされました。 ただし最新情報によれば、出荷台数は50000台程度となっており、まだまだブレークとはいかないようです。 現在はホロレンズ2の開発が進められているとのこと。
できればより廉価なものが登場してほしいものです。
参考:Microsoft finally reveals how many HoloLens units have been sold - MSPoweruser
ODG R9
米ODG社のARヘッドセット。 高解像度で、クァルコム社のチップなどを組み込んだハイエンド型のARスマートグラスです。
現在、米国居住者には$1,999、海外では$2,199で申し込みを受け付けています。 日本だと22万円以上でしょうか。結構高いです。
RETISSA Display
出典:【2018年秋】“視力に依存しない”ディスプレイ QD LASER 網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA® Display」|アスキーストア
ここにリストしている多くのヘッドセットはメガネ部分のディスプレイにデータを投影しています。 が、このヘッドセットの場合、網膜投影型ARグラスとなっています。 網膜へ直接データを写す仕組みです。
微弱なレーザー光で直接データが送られるため、ピント合わせなどの手間がないのが特徴です。
株式会社QDレーザが開発・販売し、価格は645,840円(税込)です。 個人向けというよりは法人の業務利用が対象となります。
参考: 網膜投影型ARグラスの一般向け販売がスタート 価格は約65万円 | Mogura VR - 国内外のVR/AR/MR最新情報
発売予定のARヘッドセット
MIX
MIX: The Smallest AR Glasses with Immersive 96° FoV by ANTVR — Kickstarter 現在キックスターターで募集中のARグラスです。 非常に軽量に仕上がっています。 PCと接続し、スチームVRのタイトルを上映することが可能となります。 すでに目標額を達成。499ドルで初期バージョンを購入できます。 出荷予定は2018年12月です。
グーグル A65
グーグルでも、マイクロソフトのホロレンズに対抗した製品が開発されています。 もともとグーグルグラスというARの先駆けデバイスをリリースしていました。が、プライバシーやデザインの問題でネガティブな報道が多かったです。 結果、グーグルグラスは業務用に特化するかたちとなりました。 現在開発中のARヘッドセットは、コードネームがA65とされています。 野心的なのは、既存のARヘッドセットはPCやスマホと接続することを前提として作られています。が、このA65はスタンドアローンでの動作が可能だということです。 これは楽しみですね。
アップル
アップルでは2020年にARヘッドセットを出すとのうわさが流れています。 最近のアップルはアップルウォッチやAirPodsのようなガジェットは好調です。よってヘッドセットのような分野に挑戦する可能性も低くはないでしょう。
North Star
North Starは、製品名ではなくリープモーションが発表したARヘッドセットの設計図です。 オープンソースとなり、対応製品を外部企業が作りやすくなっています。 100ドル程度で作成可能としており、そうなれば1万円前後で利用可能になるかもしれません。
ARヘッドセット用の操作デバイス
ARヘッドセットの時代になると、それに対応した入力方法が必要となります。 現在コンセプトが発表されているのは、指の位置などをカメラでダイレクトに入力手段として利用するものが多いです。 早く実現してほしいものです。
MRタッチ
マイクロソフト・リサーチでは、ARヘッドセットのホロレンズ対応と思われるAR用のインプットについてのコンセプトを紹介しています。 www.youtube.com
マジックリープ
投資家から多額の資金を集めて開発されているマジックリープ。 プロジェクトノーススターと呼ばれる?ビデオでは、こちらも手を動かすだけでいろんなデータを操る姿が紹介されています。
Another day at the augmented office. Our latest foray into #AR design with #ProjectNorthStar makes your entire world interactive. pic.twitter.com/SB8SNidbCG — LeapMotion (@LeapMotion) 2018年4月24日