AR機能を使うと、カメラで表示中のものにCGなどを合成できます。例えば自分の部屋を表示中に、仮想の家具を置いたりできます。ファッションならば、自撮り中にアクセサリを合成したり、マニュキュアを塗った姿を表示できます。 このようにARで試してから購入させるEコマースが増えてきましたので、どんな事例があるかこちらでまとめていきます。
大手サイト
ショピファイ
海外の大手EC作成サイト、ショピファイでもAR導入の動きが進んでいます。 ショピファイは日本でいうところのStores.jpやBASEのようなオンラインストア作成サービスです。 日本でも利用可能です。ただしストア開設では無料オプションはなく、有料利用のみとなっています。
ショピファイでは、3Dデータを用意すれば、それをネット上で表示し360度どの角度からも確認できるようになります。 AR機能を利用すれば、実際に3Dのオブジェクト家具を実際に部屋に置いて....といった使い方も可能になります。
ショピファイの場合、ウェブブラウザからARを試すことができます。 こちらが実際のサイトです。 右上の立方体をタップしましょう。
すると3Dオブジェクトがみれます。
3Dなので回転してみたい場所を拡大(2本指を押しながら間隔をあけてピンチする)ことができます。
「AR」を選び部屋を写せば、原寸大で表示されます。
こちらは背景はうちのなかです。
ただしこのAR機能はサファリに対応しており、アイフォンでクロームで開くと立方体のアイコンは出てきませんので注意してください。
URLはこちら。 https://getpocket.com/a/read/1694687075
アマゾン
アマゾンのアプリも実はAR用に進化しています。
iOSではパーツファインダー、ARビューなどの項目が搭載されています。
アプリの検索バーにあるカメラアイコンでカメラを起動するとこれらの項目が出ますが、うちで確認したところまだ日本では?出ないようです。
出典:Amazon’s iPhone app adds AR feature for identifying and buying small nuts and bolts - The Verge
パートファインダーはAR機能を使って、写した部品を検索するというもの。ARビューはおそらくその名の通り、家具などを配置するものと思われます。
(更新) アマゾンで商品ページにバーチャルメイク機能が搭載されました。
フェイスブック
フェイスブックでは、ARお試し機能がついた広告を開始することを発表しました。
出典:Facebook、洋服やメイクを購入前に試せるAR広告を導入 - CNET Japan
フィード広告で「Tap to try on(試着)」ボタンを押すと、AR画面となりアイテムを自分の顔に合成できます。 気に入ればそのまま購入可能で、Michael Korsなどが現在テスト導入をしているようです。探してみましたがみつからずで、日本からはまだ表示されないのかもしれません。
個別アプリ
WANNA NAILS
「WANNA NAILS」は、ネールにマニュキュアを塗った姿でAR表示します。
起動後、カメラモードにすると手のイラストが出ます。これにあわせて手をおきます。
手は右手でも大丈夫です。
手が認識されると自動で色が合成されます。
下の色メニューで色を切り替えることができます。
もちろん特定の指だけ色を変えることも可能。
選んだ色のマニュキュアが注文できる...という仕組みです。
いろんなデザインが楽しめるかと思いきや、色替え程度なのでちょっとあっさりはしています。
おすすめ度:★
iOS: WANNA NAILS — Manicure Try On on the App Store
Dangle AR
FaceCake Marketing Technologies, Inc.
Dangle ARはFaceCakeが提供するARアクセサリアプリ。 カメラをあてがうことで、自分の顔にイヤリングなどのアクセサリを合成してくれます。
つけたところは下記動画1分あたりから。 単なる合成ではないので、顔を動かすとアクセサリもちゃんと揺れます。 www.youtube.com 残念ながら日本のアプリストアでは未掲載のようです。 リリースを期待しましょう。 おすすめ度?
Sephora
仕上がりイメージをすぐ確認したいという点では、コスメ系はぴったりの商材といえます。 このSephoraでは、実際にカメラで自撮りしながらカラーリングを切り替えて確認できます。 以下ビデオではリップカラーを切り替える様子がうかがえます。
www.youtube.com 残念ながら日本のアプリストアには未登録です。