FaceRigといえば、顔をカメラでキャプチャして同じようにアバターを動かすというソフトの先駆けでした。2020年末にリニューアルして今度はAnimazeというソフトが登場するとのことです。
Animazeとは?
最近はVtuberをはじめ、顔をカメラで移すとCGキャラクターの顔のまま動くというソフトの利用が増えてきました。
その先駆けともいえるのがFaceRigです。FaceRigについては以下参照ください。
【フェイスリグ】使い方まとめ アニメキャラを動かすには?キャラの反応が遅い場合は? - 困ったー
2020年末に大幅リニューアルされ「Animaze」という名前のソフトとなりました。
Animazeでは、
- Live2Dの標準サポート
- アバターを作成するPC用ソフトウェア「Animaze Editor」
- モバイルアプリの提供
- フリーミアムモデル
などが大きな改善点です。
FaceRig自体は有料ソフトでしたので、無料型になったことは歓迎したいです。ただしユーチューバーなどで利用頻度が高い場合には月額サブスクリプションでの利用が中心になるでしょう。
アイフォン版が先行リリースされています。
PCではスチームから入手可能です。
キャラクターの利用条件は?
キャラごとに利用条件は違うようです。
キャラで「情報」を選ぶと、
このキャラの場合は「商用利用」についてはリンク先で確認してくださいとなっています。
費用は?
今回からサブスクリプションモデルが導入されます。
年いくら、のような支払い形態です。
ユーチューブ動画など、ある程度のしっかりした利用ではベーシック以上、つまり有料での利用となると思います。
無料版
1セッション90分まで。
スチームからのアバターインポートは無料。個人でのインポートは0.09ドル。
プラス
年19.99ドル、約2,200円
・アルファチャンネル、
・ウォーターマークの除去、
・ビデオ出力(MP4)、
・ストリーミング60FPS、
・アイフォンをカメラ代わりに利用
・リップシンクや高度なトラッキング設定の変更が保存可能
...など。
VIP
年99.99ドル、約22,000円
ベーシックに加え、ベータアクセス権が追加。
ツイッチなどの認定ストリーマーはVIPとしての利用が必須となります。
https://www.animaze.us/news/introducing-animaze
(更新)
新プランとして買い切り型の「Animaze Plus 22」「Animaze Pro 22」が発表されました。
プラス22は、Steam限定で1回限りの支払いで購入可能。Animaze Plusサブスクリプションの買い切り版という位置づけで、2022年の開発段階で機能などの上限は設定されます。
Steam:Animaze Plus 22 - Lifetime License (steampowered.com)
「Animaze Pro 22」は年間6000ドル以上(または毎月500ドル以上)の収入がある人はこちらになります。
Steam:Animaze Pro 22 - Lifetime License (steampowered.com)
商用利用するには?
提供されているモデルでも、提供者によっては別途使用料が派生する可能性があります。モデル提供先へ個別に確認ください。
Animazeの利用ですが、「個人クリエイター」の場合で Animazeコンテンツから毎月500米ドル(=65000円程度、)以上の収益を上げる場合、Animaze PROサブスクリプションが必要となります。それ未満の場合どのバージョンのAnimazeでも使用OK。
プロをやめた場合でも公開済コンテンツの削除は不要。ただ新規に作成・公開はNGとなります。
ビジネス目的で使用する場合は、エンタープライズライセンスが必要で別途問い合わせが必要です。
Animaze FAQ | Learn how to use Animaze by Facerig
評判は?
STEAMでは賛否両論となっています。
いい点としてはトラッキング精度の向上があげられます。
マイナス点としてはアバターのインポートがうまくいかないうえに有料、サウンドの音割れなど。
ただしアバターのインポートはフリー版で1回約100円という課金がありましたが、それは撤廃されています。
使い方
メイン機能
起動すればもうトラッキングはスタートです。
下にあるアバターボタンでアバターを切り替えることができます。
小道具ボタンから小道具を追加することもできます。
声の変換にも対応しました。これはFaceRigではなかったと思います。
データ保存は、ムービー形式、スクリーンショット、さらには放送に対応。
他の動画や画像の上に合成
いくつかやり方があるようですが、配信用ソフトOBSを使うと合成して好きな画像や動画と重ねることができます。
設定
設定はAnimazeメニューの下のほうにあります。
購入
実際にVtuberなどで活用するにはサブスクリプションしていくほうがよいでしょう。
アカウントでサブスクリプションを開きます。
年間、月間と切り替えられます。
最初は月払いのPlusで月400円ぐらいです。ただFacerigユーザは50%オフで年間契約可能です。
「サブスクライブ」ボタンを押すとSTEAMで購入画面となります。これはSteamの通常の返金対象にはならないので注意しましょう。
購入をやめるには?
購入後にサブスクリプションを開くと「Cancel Subscription」がありキャンセルすることができます。
アバターを追加するには?
Animaze Editorというアバター編集ソフトが公開されています。
起動するとこんな感じです。
またLive2Dのほうのデータを取り込むことも可能です。
やり方については以下参照ください。
作ったらインポートで取り込むことができます。
Steamではユーザの作ったデータがアップされており、MODとして追加することができます。
不具合
ロゴが出る?
無料版だと出るようです。
ベーシックにしたら(設定でウォーターマークをオフにすると?)表示されません。
アバターがインポートできない?
有料でしたが無料になったため、気軽にインポートして動作確認できると思います。
残念ながらアバターデータはいろんな仕様があるため、一概にどこが悪いとは見つけにくいと思います。
カメラと連動しない?
controlキー+Cで、キャリブレーションをします。キャリブレーションとは、顔の位置情報を再設定するためのものです。
それでも連動しない場合は、「部屋を明るくして暗くしすぎないようにする」「マスクやメガネ、帽子を外す」などを試しましょう。
一応メガネがあっても認識する仕様ではありますが、メガネにもいろんな種類がありますので全部が全部認識されるかはなんともいえません。