AIの開発競争が熾烈を極めています。
ChatGPTでAIブームの先陣を切ったOpenAI。
今後どのようなバージョンを出してくるのか、過去の傾向をもとに予想していきましょう。
ChatGPTバージョンの歴史
2022年:ChatGPT 誕生
ChatGPT(GPT-3.5 ベース)が2022年11月末に公開され世界的ブームになりました。
人間らしい会話が可能になり、AIチャットの基準を一気に変えました。
ただし文章生成は得意なものの、事実誤り(ハルシネーション)が多かったのが難点。
学習パラメータは1750億程度。
2023年:GPT-4 時代へ
GPT-4(2023年3月)登場。
高度な推論能力・長文処理・数学・プログラミングが大幅向上。AIとしての「知能」のレベルが劇的に上がりました。
学習パラメータは推定で1.5兆。
GPT-4 Turbo(2023年11月)登場。
低コスト・高速・長いコンテキストを扱える改良版。より実用的な生成AIへ進化しました。
2024年:マルチモーダル化と軽量モデルの進化
GPT-4o("Omni" モデル)2024年5月登場。
音声・画像・動画・テキストを統合した初の本格的マルチモーダルモデル。人とのリアルタイム会話、表情・音声の理解が可能になりました。
価格も安く、汎用モデルとして主流に。
GPT-4o mini(2024年7月)
小型で安価だが高性能なモデル。
o1(2024年9月)
大きく異なる設計の「推論特化モデル」。数学・プログラミング・論理パズルで超人的性能を発揮します。
大規模トークンを使い「分解して考える」能力が強い。
o1-mini
o1 を軽量化した推論エンジン。コーディングの補助や数学問題に活用できます。
2025年:GPT-5 系時代へ
GPT-5(2025年初頭)登場
大幅な自然言語理解・推論能力向上。マルチモーダル性能もさらに統合・高速化。
安定性が高く事実性が改善。
学習パラメータは推定で2~3兆。
GPT-5.1(2025年)登場
現在使われている「高精度・高安定版」。
指示理解が正確で、推論が強く、ステップ思考が改善。またコーディング能力が向上しています。
GPT6はどうなる?
実は学習量を増やすことだけで能力向上には、やや壁が見え始めています。
既にネット上に公開されている多くのデータを学習しているうえ、今増えているデータはAIによって生成されたものとなり、自分の作ったデータを学習しても性能はあがらなくなるのかもしれません。
そこでブレークスルーとしてはいくつかの方向性が考えられます。
分割、推論、記憶の改善
すでに現在のChatGPT5.1では、即時解答と熟考にわかれており、熟考では推論過程をしっかり経て出力するようになっています。
今後は学習というよりは、多段階推論などが実装・改善されることで、より高度な回答を導けるようになるかもしれません。
パーソナルの強化
もし学習データを、個人が毎日見るもの、毎日聞くもの、読むもの~収集できるとなれば、膨大に新しいデータを得ることができます。
新たにインプットの仕組みを作り、よりChatGPTをパーソナライズできるのであれば、AI競争はまた新たな領域へ展開していけることでしょう。
マルチモーダルの強化
グーグルのGemini3が非常に評価高い理由の1つがNanoBananaProによるビジュアル表現力の劇的向上です。
OpenAIはSora2、グーグルはVeo3と動画表現でも激突していますが、ChatGPT6では画像や映像表現のクォリティをさらに劇的に向上させてくることが期待されます。
フィジカルAIの強化。
現在の学習データから導かれる能力が決まってくるとなると、新しい分野の学習を切り開くことが求められます。
その1つがフィジカルAI。つまり、ロボットのアームのAI制御やロボットタクシーのAI制御など、ロボット制御のAI機能の強化です。

