マイクロソフトはコパイロットというAI機能を前面に押し出してセールスをしています。ついにコパイロットPCも登場します。
コパイロットPCとは?
マイクロソフトではCopiotというブランド名でAI製品を矢継ぎ早にリリースしています。
プログラミングをAIが補助するGithub Copilot、エクセルなどオフィスにも対応したCopilot Proなど。
そして「Copilot+(コパイロットプラス)PC」なるコパイロットが強化されたPCもリリースされます。
Microsoft just kicked off a new era of PCs with Copilot+ | Digital Trends
「Copilot+」って「単にCopilotボタンがついたPCを売りつけるんじゃないの?」と勘繰りたくなります。
が、実際にはもうちょっとちゃんとしたエッジAIともいえるPCとなるそうです。
専用のニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)が搭載されており、LLM(ChatGPTなどが使っている大規模言語モデル。AIチャットを作動させている仕組み)がバックグラウンドで稼働します。
PC内のファイル情報はすべてスキャンされ、このNPUを経由して処理されます。
ということは、「●●についての書類はどこ?」とか「この前作った資料に入れていたあの数値データなんだっけ?」など、書類についての質問をAIが対応してくれるようになるわけです。
メリットは?
一般的なChatGPTなどはクラウドにアクセスして処理をするため、ネットの接続状況に左右されます。
そしてなによりも、自分のパソコン内の情報をアップしたりすることは大事なデータの流出の可能性があり、セキュリティ的にも問題です。
しかし自分のパソコン内だけでChatGPTのようなシステムが稼働するのであれば、これらの問題を解消できることになります。
もちろんLLM以外のAI処理(画像生成)なども、このチップによってローカルPCですぐ作れるようになるかもしれません。
AIをビジネスに活用したい人は、買い替えを検討してもいいかもしれません。
動作要件は?
現在公開されている要件としては、
●承認されたリストのプロセッサまたはシステム オン チップ (SoC)。 承認されたリストには、40 以上の TOPS (1 秒あたり兆単位の操作) を持つニューラル処理ユニット (NPU*) を組み込むプロセッサまたは SOC のみが含まれます。
●RAM: 16 GB DDR5/LPDDR5
●ストレージ: 256 GB SSD/UFS 以上のストレージ デバイス
Windows 次世代 AI デバイスのハードウェア要件 - Microsoft サポート
となります。
価格は?
ASUS Vivobook S 15 (S5507)|Laptops For Home|ASUS USA
ASUSでは「Copilot + PC」としてVivobook S 15を発売予定です。
Snapdragon X EliteまたはPlusプロセッサが搭載のノートブックで、16GB/1TBバージョンは1,299ドル、日本円で約20万円。
DELLは、現行のLatitude 5450および7450ノートブックの派生モデルであるLatitude 5455およびLatitude 7455で対応するとしていますが価格は未発表。