フィットビットなどのフィットネスバンドやスマートウォッチが人気です。
なかには、高血圧のため血圧チェックなどに利用できないかと思われる人もいるかもしれません。果たして血圧のチェックはできるのでしょうか。
心拍数測定バンドで血圧は測定できる?
年齢とともに血圧も気になるもの。特に高血圧の場合、心臓への負担がかかり、いろんな病気のリスクも高まります。
人によっては血圧測定の器具を使って毎日調べている人もいることでしょう。
現在、心拍数測定機能を持ったスマートウォッチ、フィットネスバンド類はたくさん出ています。それらを使って血圧も測定できるのでしょうか?
結果から言うと心拍数測定可能なスマートウォッチのほぼ全部は血圧は測定できません。
また、ネットでいろいろ調べた限りでは、心拍数と血圧には直接的な関係はなさそうです。
血圧の上下で心拍数も増加や減少が引き起こされるということでもないようです。
ただし高血圧で合併症で脈拍も高くなるといったケースはあるようです。
しかし「血圧が測定できる」とするスマートウォッチも徐々に登場してきました。
以下まとめていきます。
血圧が測定できるスマートウォッチ
HeartGuide(ハートガイド、オムロン)
血圧計でもおなじみオムロンから、いよいよ血圧測定機能付きスマートウォッチ「HeartGuide」がリリースされることになりました。
HeartGuide Wearable Blood Pressure Monitor | Healthcare Wellness & Healthcare Products
ベルトの下に測定のために圧力をかけるエアバッグのようなものを装備。これはいわゆる血圧測定で膨らむも箇所のコンパクト版と思われます。数十秒で測定は完了。
FDAの認可も受けており、性能面ではきちんと評価がなされています。
価格は499ドル、日本円で約5万4千円程度。
発売済の米国では、タイム誌の今年の発明100にも選ばれています。
レビューでも、血圧測定結果は、既存のものと比較して差はほとどないそうです。
参考:スマートウォッチで正確に血圧測定できる時代がきた!:オムロン「HeartGuide」レビュー | ギズモード・ジャパン
(更新 2019/11/30)
2019/12/3発売で、7万9800円です。
参考:ガチで血圧が測れるオムロンのスマートウォッチ、12月3日に国内発売。医療機器認証番号も取得済み | ギズモード・ジャパン
VivoWatch BP
参考:VivoWatch BP (HC-A04) | VivoWatch | ASUS Global
パソコンやスマホなどでおなじみAsusが発表したスマートウォッチでは血圧測定機能が搭載されます。
通常のスマートウォッチでは、腕につけているだけで心拍数が測定されます。
しかしこのモデルでは、センサー部分がついており、そこに指をあてて測定を行います。
従来の血圧計は、バンドをまいて空気でシャーっとしながら測定しますが、そういう方式ではありません。
最近では別の方式で血圧を推定する研究が盛んで、こちらの時計は「光電式容積脈波センサー」などの情報をもとに血圧値を算出するとのことです。
測定にかかる時間は15秒程度。
7月末に台湾で発売となり、価格は169ドル(約2万)です。
バッテリー持続は28日間。
BP Doctor
新興企業YHEが開発した血圧測定付きのスマートウォッチです。
バンド部分にカフを、時計本体にエアポンプを内蔵。まさに血圧測定器をコンパクトにして時計のなかに収めたような製品です。
本体には通常のスマートウォッチ同様に心拍測定や睡眠測定、アラームなどの機能を備えます。
価格は400~500ドル程度。日本円で4万から5万円といったところ。
クラウドファンディングサイトのインディーゴーゴーで登場し、目標額の500万円以上は既に達成されています。
2020年半ばには出荷予定となっています。
Galaxy Watch?
サムスンのスマートウォッチでは、今後血圧測定に対応する機種が出るとのうわさが出ています。
マイクロソフト?
マイクロソフトリサーチでは、時計ではなくメガネに血圧測定機能を付ける試みを行っています。
鼻のところに光センサーがあり、脈部位から発生する脈派の測定により、血圧を計算する仕組みのようです。
参考:
Microsoftのスマートグラスは「脈派」で血圧を測定!意識せずに血圧データを収集できるデバイス開発へ | Techable(テッカブル)