ビジュアルスタジオで、C#、VisualBasiなどのフォームアプリケーションでは、ツールボックスからパーツをフォーム上に配置してプログラムを作っています。
どんなツールがあるかあらかじめチェックしておくと、無駄に似たようなものを作るような手間を省けます。
ツールボックスとは?
フォームに張り付けて使えるコンポーネントです。
ファイル参照をすることで、利用可能なコンポーネントを増やすことができます。
初期状態でもフォルダ選択やカラーピッカーダイアログなどの便利なものがあります。
それらの存在を知っていれば、必要な時にすぐプログラムに組み込めるので便利です。
数が多いので、まずは一般的なところをまとめてみました。折を見て追加していければと思います。
ツールボックスを利用するには?
利用するには、フォームのデザインを開いている状態で
・左端にあるツールボックスをクリック
・メニューで「表示>ツールボックス」を選択
・コントロール+Alt+X
で表示します。
プログラムソースの画面などが選択中は、ツールボックスを選んでもそれぞれの部品は表示されませんので注意ください。
フォーム部品
ボタン Button
ボタンです。
ボタンは透明にして、特定の範囲を押した場合にイベントを発生させる....といった使い方もできます。
うちではウィンドウの隅にデバッグ用の秘密ボタンをこっそり置いたりしています。
チェックボックス Checkbox
ウェブのフォームなどでおなじみチェックボックスです。
規約にどうしたらチェックを入れてください....といった使い方がよくされています。
アンケートなどでもよくつかわれます。
チェックドリストボックス CheckedListBox
チェックボックス付きでリストが並びます。
複数の項目でチェック判定したい場合に便利です。
コンボボックス ComboBox
コンボボックスは、プルダウンメニューと入力欄を組み合わせたような部品です。
デイトタイムピッカー DateTimePicker
カレンダーから日にちを選択するといった操作を簡単に追加できます。
Hスクロールバー HScrollBar
Hはホリゾンタルで水平方向という意味です。
横にスクロールするタイプのスクロールバーです。
リストボックス ListBox
リスト一覧を表示します。チェックボックスを含めたい場合にはチェックドリストボックスのほうを使いましょう。
リストビュー ListView
リストビューはファイルエクスプローラーのような表示形式を実現するパーツになります。
とっつきは面倒なところもありますが、エクスプローラーのように多彩な表示が可能です。
マンスカレンダー MonthCalendar
カレンダー表示を使って日にちを選択できるようにしたパーツです。
ニューメリックアップダウン NumericUpDown
数値をユーザに入れさせたい場合に使うパーツです。
上下ボタンで表示している数値の値を増やしたり減らすことができます。
プログレスバー ProgressBar
後処理何%...をゲージ表示させることができます。最大値最小値を設定したり、Valueの値を変更させて使います。
ラジオボタン RadioBtn
標準的な使い方としては、複数のうちから1つだけ選択...といいう場合によく使われるインタフェースです。
トラックバー TrackBar
ユーザーがつまみをスライドさせることで数値を設定できるパーツになります。
ツリービュー TreeView
ツリー型の表示を可能とする便利なインタフェースです。
レジストリエディタの例がわかりやすいですが、このように階層のある構造を表示するときに便利です。
階層を全部表示したり、折りたたんだりした表示がしやすいです。
VScrollBar
Vはバーチカルで垂直方向、縦方向のスクロールバーになります。
テキスト
文字処理用のツールで、ユーザが編集できるテキストボックス系とユーザに編集させないラベル系の大きく2つの種類があります。
ラベル Label
ラベルは文字を表示させるパーツです。
見出しなど、ユーザに操作をさせない箇所に用いるのが定番です。
リンクラベル LinkLabel
こちらはラベルを拡張したようなパーツで、ハイパーリンクを設定することができます。
リッチテキストボックス RichTextBox
ユーザに文章を入れさせたり、編集させるためのパーツです。
リッチとあるだけに、文字単位で文字の大きさや装飾を変更することができます。
テキストボックス TextBox
ユーザに文章を入れさせたり、編集させるためのパーツです。
初期状態では「Multiline(複数行)」がオフになっています。Trueに設定しないとボックス自体が1行よりも高い高さへ変更できません。
画像
イメージリスト ImageList
アイコンをすべてストックしたり、アニメーション用の複数の画像をあらかじめ登録するなど、複数の画像をひとまとめに管理するときに便利なパーツです。
表示自体はピクチャーボックスのほうを使いましょう。
ピクチャーボックス PictureBox
画像を表示させるのに便利なパーツです。
メディア
WebBrowser
ウェブブラウザーをそのまま張り込むことができます。
URLを指定して特定のページを表示できます。
ただしなぜか?対応コンポーネントのブラウザバージョンは低いものになっているようです。
特定のスクリプトが利用できないことも多く、完全にIEブラウザのときのように動作はしません。
Windwos Media Player
ウィンドウズメディアプレイヤーのコンポーネントです。
メディアプレイヤーで再生できる動画などは、このパーツからも表示させることができます。
ただし追加で参照を付け加える必要があります。
ダイアログ
ウィンドウズでは、ソフトは違っても同じ仕様の色や日時、印刷をさせるダイアログが表示できます。
たいていのダイアログは「ShowDialog」で開いて、結果がOKだったら●●といった書き方で利用します。
if (colorDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK)
{
button1.BackColor = colorDialog1.Color;
}
カラーダイアログ ColorDialog
色選択のダイアログを簡単に実装できます。
フォルダーブラウザーダイアログ FolderBrowserDialog
ファイルではなくフォルダーを選択させるためのダイアログです。
画像を出力するためのフォルダを選んだりといった使い方ができます。
フォントダイアログ FontDialog
フォント種類やサイズを選ぶことができます。
オープンファイルダイアログ OpenFileDialog
ファイルを開くときに使うダイアログです。
対応拡張子を指定することもできます。
プリントダイアログ PrintDialog
印刷時のダイアログです。
プリント先やページ範囲、部数を選べる画面となります。
セーブファイルダイアログ SaveFileDialog
ファイルを保存するときのダイアログです。
ファイルを開くときのオープンファイルダイアログと混同しないようにしましょう。
パネル
デザイン上に配置するツールの数が増えてくると管理が面倒です。
パネルはツールをひとまとめに入れる箱のような役割を担います。
ボタンやフィールド、ラジオボタンにプルダウンなどのパーツが多い場合、後でちょっと位置を移動するだけで1つ1つ移動させるのは大変です。そうなる前にパネルを作り、そのうえに各パーツを配置するという方法をとっておきましょう。
使い方は簡単で、パネルを選択状態にしてからツールボタンからパーツを選んで配置します。
フローレイアウトパネル FlowLayoutPanel
フローレイアウトで配置できるパネルです。
グループボックス GroupBox
枠線や名前を入れてわかりやすく表示できるパネルです。
パネル Panel
シンプルに使えるパネルです。
スプリッター
表示領域の範囲をドラッグで変更することができるパネルです。
タブコントロール TabControl
タブで表示するパネルを切り替えていくことができます。
テーブルレイアウトパネル
テーブル状にレイアウトを配置できるパネルです。