ChatGPTは、プロンプト、つまりあなたの入力した説明文によって回答とその精度が変わってきます。ここではいいプロンプトを書く秘訣を紹介します。
プロンプトとは?
プロンプトは英語で「prompt」です。
コンピュータでは、もともとプログラムのコマンドの入力待ち状態を表すものでした。
最近では「文字から画像を生成」や「文字に自然な言葉で返す」場合の入力内容をプロンプトといいます。
プロンプトはその書き方によっても返答の精度が変わってくるため、上手な書き方を知っておくと効率よく扱えます。
プロンプトのコツは?
「ChatGPTさんにAI家庭教師してもらった」12歳娘の宿題が10分で解決。AIチャットの活用法が目からウロコ...という記事がバズっています。
「ChatGPTさんにAI家庭教師してもらった」12歳娘の宿題が10分で解決。AIチャットの活用法が目からウロコ(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
ChatGPTを無料で活用するだけで、娘の面倒な「作文」をサポートして完成までこぎつけたというもの。
指示の仕方が非常に参考になります。
ロール
ロールは役割です。
この場合、「あなたはAI家庭教師です。私は中学1年生です」としています。
ChatGPTはいろんなしゃべり方、答え方ができるので、役割を与えることでより自分の目的に近い回答を引き出しやすくなります。
ゴール
この場合、「対話を通じて、私が自分で作文を書けるようアイデアをまとめることが、目標です」と明確に指示しています。
目標を設定すると、会話が逸脱して横にどんどん展開する、ということが減るように思います。
ルール
この場合「質問は一度にひとつずつにしてください」などを与えています。
たくさん質問すると、娘さんが混乱することへの配慮なのでしょう。
このようにChatGPTへの支持を「ロール」「ゴール」「ルール」でまとめると、活用しやすそうです。
例えば退職届を書くなら
ロール:あなたはプロのビジネス文書代筆家です。
ゴール:上司が納得する退職願を作成するのが目標です。
ルール:短く簡潔に。
...など。
ブログ記事を書かせるなら
ロール:あなたはプロのブロガーでライターです。
ゴール:アメリカ大統領選挙の仕組みについてのブログ記事を書きなさい
ルール:200字以内。文体は大人向けで。
...など。
プロンプトの書き方は?
役割を与える
先に役割を与えることで、その役割になりきった回答をしてくれます。
専門的な具体的アドバイスを聞くには、先に定義を与えましょう。
「あなたは英語の先生です」
「あなたはSEOの専門家です」
「あなたはプロのライターです」
「あなはホテルの支配人の役割を演じて下さい」
処理内容を指示する
作業内容で具体的な指示を出すと、それにこたえてくれます。
作成させる
「以下の設定で物語を書いてください。」
「以下の設定で読書感想文を書いてください。」
「以下の設定で上司へのメール文を書いてください。」
「以下の設定で異性への口説き文句を書いてください。」
「以下の設定でエッセイを書いてください。」
「以下の設定で俳句を書いてください。」
「以下の設定脱出ゲームを作ってください。」
「以下の内容のJavaScriptコードを作ってください。」
「以下の内容のPythonコードを作ってください。」
意見を聞く・提案させる
「以下の理由を教えてください。」
「以下のトピックをわかりやすく解説してください。」
「以下の件でアドバイスをしてください。」
「以下の件で意見をきかせてください。」
「以下の内容で、画期的な案を10個:
「以下の内容で、もうかる事業案を10個:」
「以下の内容で、魅力的なタイトル案を10個:」
要約させる
「上記の記事の内容を100字程度に要約してください。」
「上記の記事の内容を5つの箇条書きで要約してください。」
推敲させる
「上記の文章を推敲してください。」
「上記の文章をわかりやすくリライトしてください。」
「上記の文章を上品にリライトしてください。」
「上記の文章を丁寧にリライトしてください。」
「上記の文章をSEOに強い文章でリライトしてください。」
翻訳させる
「上記の文章を英語にしてください」
「上記の文章をネイティブが理解しやすい英語にしてください」
ファクトチェックさせる
「この文で間違っている個所を教えて」
「上記のコードで間違っている個所を教えて」
「上記のコードでエラーになる理由を教えて」
具体的な情報を与える
情報が多いほど返答の精度があがります。
固有名詞や数値がわかれば、それもプロンプトに含めましょう。
下記は「投球がうまくなるには?」と漠然と質問した場合よりも、「硬式野球で時速150キロのボールを投げれるようになるには」など固有名詞や数値を入れて具体的にした場合のほうが回答の分量も増えています。
出力形式を指定する
ChatGPTは人間のようにナチュラルに回答してくれます。
その反面、だらだらとした回答も多いです。
以下を使うと、回答がみやすくなります。
「箇条書きで回答して」など
字数を指定します。
「50字で教えて」など。
英語の場合は「in 100 words = 100単語」のように指定できます。
「テーブル形式で」と付け加えると、表でまとめてくれます。
ただちょっと時間がかかりました。
他にフォーマットでは
- 「XML形式で」
- 「マークダウン形式で」
- 「HTML形式で」
- 「PYTONのコード形式で」
などが使えます。
文の調子を指定する
「フォーマルに、学術的に」
「子供にもわかるように」
その他TIPS
改行を入れるには?
シフト+リターンなら、送信されず改行できます。
ただ、長文の場合は先にワープロで作ってコピペしたほうが早いです。
誤字・偽情報について注意
誤字を指摘せず、勝手な情報?を入れて答える場合があります。
わざと「大谷翔平」選手を誤字で入れてみるととんでもない答えがかえってきました。
「大谷将兵」はスワローズにはいませんし、「大谷祥平」はライオンズにはいません。
(更新2023/3/31)
ChatGPT4になると、明らかにウソ情報は減っています。APIなどでビジネス利用したい場合はGPT4まで待った方がよさそうです。
コピペ効率化
よく使われるフレーズを簡単にコピペできるサイトを利用すると、毎回文字入力する手間を軽減できます。
ChatGPTの意味や使い方・記事一覧については以下参照ください。