ウィンドウ10標準搭載のネット閲覧ソフトがエッジです。
PCやネットに詳しくない人が、ウィンドウズでとりあえずユーチューブやニュースをネットでみようとすると、エッジを使ってみることになります。
ここでは、エッジのいろんな不具合やその対処をまとめてみました。
エッジが見つからない場合は?
スタートメニューなどにエッジが出てこない場合があります。
どうやればエッジが起動するのでしょうか。
HTMLファイルを起動する
Windows10では、基本的に起動するインターネット閲覧ソフトはエッジとなります。
そこでHTMLファイルを起動すれば自動的にエッジが起動します。
ファイルエクスプローラなどでHTMLファイルをダブルクリックすればエッジが起動するはずです。
ない場合は、ファイルエクスプローラで「新規作成>ファイル」で適当にHTMLファイルを作成しておけばOKです。
ショートカットを利用する
以下のサイトよりダウンロードでショートカットファイルをダウンロードします。
Microsoft Edge Shortcut - Create in Windows 10 - Windows 10 Forums
ZIPを解凍してできたファイルを、デスクトップなどへショートカットファイルを配置します。
あとはそれをダブルクリックで起動させます。
起動後、タスクバーにアイコンが現れたら右クリックして「タスクバーにピン留めする」を実行しましょう。
起動しない場合は?
「エッジが起動しない」「起動してすぐ落ちる」「起動しても何も表示されない」などの場合の対応です。
書き込み権限を設定しなおす
エッジが起動してもすぐ終了する場合には、ファイルの書き込み権限のせいでエラーになる場合があります。
「C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe」をファイルエクスプローラで開きます。
右クリックでプロパティを選び、「ログイン中のユーザ」の「書き込み」権限を「拒否」にします。
エッジを起動します。エッジが正常に起動できたら、「拒否」のチェックを外してもOKです。
参考:
エッジを再インストールする
エッジを再インストールします。エッジは特にインストーラーなどは配布されていません。
かといってウィンドウズ10をまた一から入れなおすのも面倒です。
まずコマンドプロンプト(管理者実行)を起動します。
「CD」コマンドで「c:\users\thf」というディレクトリへ移動します。
そして以下のコマンドを実施します。
「Get-AppXPackage -AllUsers -Name Microsoft.MicrosoftEdge | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml" -Verbose}」
実行が無事終わったらPCを再起動しましょう。
参考:
How to Reinstall Microsoft Edge Browser - All things technical - tips & tricks
レジストリ設定を直す
レジストリ設定がうまくいかなかったことで起動しないケースがあるようです。
ただしレジストリ修正はリスクがあります。パソコンにあまり詳しくない方は、バックアップやシステム修復をセットしてから治しましょう。
レジストリエディタを起動(プログラムの実行で「regedit」を実行など)します。
ディレクトリを移動します。
Computer\HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppContainer\Storage\microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge\Main
次に「LastClosedHeight」というキーを選び編集、値があれば削除します。
セキュリティアプリをはずす
ウィンドウズ10の大型アップデート(クリエイターズアップデート)後、エッジが起動しない例がよく報告されています。
特にセキュリティアプリのせいで引っかかるケースがあるようで、銀行系セキュリティソフト Rapport等を入れている場合には一度オフ(もしくはアンインストール)してからエッジの動作確認をしてみましょう。
ユーティリティを外す
東芝製品上にてエッジが起動しない場合、ユーティリティ「Toshiba Display utility」を外したほうがいいようです。
コントロールパネルのプログラムのアンインストールを使って「Toshiba Display utility」をアンインストール。
PCを再起動させて動作を確認してみましょう。
出典:
レジストリエラー333の場合
エッジを使っていて「レジストリーエラー333」といった表示が出てくるケースがあります。
調べてみると、エッジ自体の問題というよりはどうやらマルウェア、アドウェア等が悪さをしているようです。
一度「マルウェアバイツ」などでスキャンして調べてみたほうがいいようです。
参考;Screen on Edge that says BSOD Error 333 - Registry Failure and tells - Microsoft Community
Administrator アカウントで開けない場合は?
ウィンドウズ10で設定しているアカウントで、エッジやその他ソフトでエラーが出る場合があります。
「ビルトイン Administrator アカウントを使って、Microsoft Edge を開けません。別のアカウントでサインインしてやり直してください。」といったようなエラーメッセージが出てきます。
わかりにくい文面ですが、どうやら現在のアカウント情報ではエラーになるということのようです。
別アカウントで試す
新しくアカウントを作りログインしなおします。
この場合「ローカルアカウント」を作ると便利です。
通常アカウントではメールドレスを設定したりしますが、このローカルアカウントではメールアドレスの登録が不要です。
後でどのメールアドレスがどのアカウント?と迷うこともなくなりますし、特にテスト用であればなおさらメアド設定しなくて済む方がよいでしょう。
まず「スタートボタン>設定>アカウント」へ移動します。
「家族とその他のユーザー」をクリックし、「その他のユーザーをこの PC に追加」を実行します。
メールアドレス入力画面で「追加するユーザーがメール アドレスを持っていません」をクリックします。
「アカウントを作成しましょう」画面で「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
あとは名前とパスワードを設定します。
アカウントができたら、このアカウントでPCにサインインしなおします。
レジストリを変更する
ウィンドウズキー+Rで「regedit」といれてレジストリエディタを起動します。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System」へ移動します。
右側に「FilterAdministratorToken」があれば「1」に設定します。
次に「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\UIPI\」へ移動します。
「既定」を「0x00000001」にします。
その後PCを再起動します。
レジストリの変更はリスクを伴います。できれば詳しい人のもとで、十分注意して行ってください。
参考:Windows 10 Edge can’t be opened using the built-in administrator account — Virtualization Howto
落ちる場合
バーに文字を入れると落ちる
URLバーに文字を入れると落ちるというバグが発生しているようです。
対策としては「設定>プライバシーとサービス」で「入力した文字を使用して、検索とサイトの候補を表示する」をオフにするといいようです。
Microsoft EdgeがURLバーに文字入力すると落ちる不具合は、ひとまず以下で解決。
— ヨコヤマ(横山哲也) (@yokoyamat) 2020年7月31日
[設定]-[プライバシーとサービス]から[サービス]グループの[アドレスバー]を選択し、[入力した文字を使用して、検索とサイトの候補を表示する]をオフにする。 https://t.co/5WQI8KtMvA
検索エンジンとしてグーグルではなくBingなどに変更するのもよいとされています。
参考:Microsoft’s Edge browser is crashing if you have Google set as default search - The Verge