フォトショップエレメンツでの切り抜き作業で使う機能を紹介します。
色の許容範囲で選択できるマジックワンドや、いくつかの選択ツールを使うことで結構きれいに切り抜きができると思います。
フォトショップエレメンツで切り抜き
最近は人工知能を活用し、人の形状を学習させてそれだけ自動で切り抜くということもできるようになってきました。
残念ながらエレメンツにはそのような機能がないので、従来の手動の切り抜きをやる必要があります。
(更新 2019/10/5)
フォトショップエレメンツ2020では切り抜きをAIが補助するという新機能が搭載されるそうです。
フォトショップエレメンツ2020が登場 新機能は?アップグレードできる? - 困ったー
(1)自動で選択する
まずはマジックワンドで大雑把に背景を指定しましょう。
マジックワンドは自動選択ツールで、色の変化を調べて範囲を指定します。
CG合成の映画では、緑色の背景で役者さんが演技をします。
あとから背景の緑色のところだけ選ぶので切り抜きがしやすくなるわけです。
パレットから「自動選択ツール」を選び、画面のある場所をクリックします。
すると、クリックされたところを起点として色が大きく変化する場所のところまでを選択状態にすることができます。
実際やってみると、確かに背景のかなり白い部分全域が選択されました。
しかしこれではまだ背景の黄色っぽいところは選択されていません。
そこで、「境界線を調整」のところにあるスライダを動かし、色の許容度を決めてから再度選びなおします。
今度は許容度をアップしたので、白っぽいところだけでなく黄色っぽいところへも選択範囲が拡大しました。
(2)背景と人物、どちらを選択する?
選択している範囲は、後から反転できます。
右クリックで「選択範囲を反転」すれば、選択していない場所を選択状態にできます。
背景から選択していってもいいですし、人物などの切り抜きたいものから選択していっても大丈夫です。
可能であれば、グリーンバックなど1色の背景で人物を撮影しておくと、後々の切り抜き作業が非常に楽になります。
(3)選択範囲を調整する
細かい部分は手作業で選択範囲を追加していく必要があります。
下の操作パネルから「追加」のモードにしてから選択ツールを使うと、選択領域をさらに広げることができます。
下の操作パネルから「削除」のモードにしてから選択ツールを使うと、選択領域から特定のエリアを除外できます。
ついつい無駄なものも選択されたような場合はこちらのモードを使って作業します。
新たに選択した範囲で、なおかつ現在選択されている領域だけピックアップするにはこちらの「現在の選択範囲との共通範囲」のモードに切り替えてから作業します。
細かいところでは、ブラシツールも有用です。
お絵かきのブラシを扱うような要領で選択範囲を指定することが出きます。
ブラシのサイズは右側のスライダーで変更することができます。
細かい部分を調整して切り抜くと、こんな感じで切り抜けました。
(4)境界線をスムーズにする
髪の毛があったりすると、どうしても切り抜きをきっちりと分けるのは難しくなります。
そこで便利なのがぼかし機能です。
右クリックメニューで「境界をぼかす」を選び、範囲を決めます。
ぼかしを使って切り抜いた画像は以下のような感じ。
上記の切り抜きサンプルに比べて、境界線のところがスムーズになっています。
Photoshop Elementsまとめはこちら。