オフィスが、OpenAI(ChatGPT)への対応を進めているようです。
オフィスはGPT対応する?
ワード、エクセル、パワーポイントなどいわゆるMSオフィスが、OpenAI(ChatGPT)への対応を進めているようです。
Ghost Writer: Microsoft Looks to Add OpenAI’s Chatbot Technology to Word, Email — The Information
精度の高いチャットを返すChatGPT・説明文に応じた精緻な画像を生成するDall-Eなどの開発・運営をしているのはOpenAIです。
実はマイクロソフトは、OpenAIの大手のスポンサーとなっています。
のみならず、現在また100億ドル、1兆円以上の投資について検討しているともいわれています。
そのため、OpenAIが提供する技術をマイクロソフトがライセンスして活用すること自体にはほぼ障壁はないといってよいでしょう。
予想されるだけでも以下のような活用が考えられます。
ワードとChatGPT
・簡単なセンテンスや説明文を入れることで、ちゃんとした文章を生成
・入力した文章のナチュラルな校正
・Dall-Eにより、最適な挿絵を自動生成
エクセルとChatGPT
・説明を入れるだけで、マクロを自動生成
・説明を入れるだけでテンプレートを自動生成
パワーポイントとChatGPT
・Dall-Eにより、パワポのスライドに最適な画像を自動生成
・アイデアプロセッサーの補助的作成
アウトルックとChatGPT
・メール文章の生成補助
・返信メールを自動生成・自動返信
まだ正式な機能アナウンスはありませんが、オフィスを使った事務処理は今後AIの力によってかなり効率化できることは間違いないでしょう。
エクセルにChatGPTを活用するには?
現時点ではエクセルにはChatGPTは組み込まれていません。
しかしChatGPTのサイトを利用しながら、マクロをつくったり、名前の抽出といったプログラムの作り方を回答してもらいながらエクセルに役立てることは現時点ではもう可能となっています。
おそらく今後は、いちいちChatGPTのサイトにいかなくても、エクセル内で(音声などで)質問をすると結果をサジェストしてくれるようになるのではないでしょうか。
エクセルの利用効率は格段にアップしますが、エクセルのハウツー本で成り立っているような会社はちょっと厳しくなるかもです。
その他のマイクロソフト製品のGPT対応
Bing
マイクロソフトの検索エンジン、BingがChatGPTに対応します。
(実際には検索用に最適化されたもので、無料提供版とは若干異なります)
通常の検索画面でも「AIへの質問」ボタンを押すと...
画面が切り替わります。
ChatGPTと違って新しいことへの質問が可能。また参照リンクも紹介されています。
詳しい利用方法は以下参照ください。
Edge
マイクロソフトのネット閲覧ソフト「エッジ」もAIが強化されます。
具体的には右上にBingボタンが登場。
そこからBingのAIチャットにアクセスできます。
また、文章作成機能も搭載され、ブログ記事やメール文の作成もAIが支援してくれます。
使い方は以下参照ください。
Teams
マイクロソフトのビジネスコミュニケーションツールTeamsが、ChatGPT提供元であるOpenAIのGPT-3.5モデルに対応。
これによって「会議ノートを自動的に生成」したりできるようになります。
ただしTeamsプレミアム版での利用となります。
PowerApps
PowerAppsは簡単なプログラミングで社内用アプリを開発することができるサービスです。
このPowerAppsがGPT-3機能を搭載することが発表されました。
これによって、会話形式でアプリを作れるようになります。
現時点でもChatGPTではPythonやエクセルマクロなどを会話形式で回答してくれます。
複雑な全部なアプリが対応するのはまだ遠い先の話だと思いますが、簡単なもの(アンケートアプリなど?)は会話でリクエストすればすぐアプリができる....となるのではないでしょうか。
Microsoft's first OpenAI-powered feature helps beginners build productivity apps (engadget.com)
Github Copilot
Githubは、プログラムソースの公開に特化したサイトです。現在はマイクロソフトに買収されています。
GithubではGithub Copilotというサービスを有料公開しています。これは、文字で説明した内容のプログラムを作るというもの。
ChatGPT自体は使われておらず、同じ機械学習システムでありながらもプログラムコード生成に特化したOpenAIのモデル「Codex」が使われています。
GitHub の コード自動生成 AI「Copilot」の技術詳細を解説 【論文解説】 (stateofaiguides.com)
ChatGPTの意味や使い方・記事一覧については以下参照ください。