オフィス365のエクセル、またはエクセル2016やエクセル2019では、データの取得を使っていろんなデータを取り込むことができます。
ネットやデータベースへ接続すれば、データが更新されて最新値になります。株価やビットコイン価格、商品の仕入れ価格などの最新データを表計算へ反映させます。
データの取得
「データ」タブではいろんなデータの取得用ツールが置かれています。
CSV、XML、JSONのファイルだけでなく、 SQLサーバーやウェブサイトからもデータをリンクすることができます。
うまく使えば、最新の株価や在庫状況、他社の販売価格などの情報を利用できるようになります。
JSONファイルを取り込む
エクセルではJSONフォーマットも取り込めるようになりました。
JSONとはAPIを利用時に応答フォーマットとしてよく利用されます。
データタブを選びます。リボンから「新しいクエリ>ファイルから>JSONから」を選びます。
するとダイアログが出てきます。よければ「テーブルへの変換」ボタンを押します。
するとテーブルへ変換したときの結果が出てきます。
「閉じて読み込む」を押すと、セルのほうへ反映されます。
最新のビットコイン価格を取得する
ビットコインの最新情報を提供しているサイトを使って、最新価格のデータを入手します。
コインマーケットキャップへアクセスし、好きな暗号通貨を選びます。
「Tools」タブを選ぶと下のほうに「API Ticker」というリンクがあるのでコピーします。ビットコインの場合は以下になります。
https://api.coinmarketcap.com/v2/ticker/1/
内容は以下のようなJSONとなります。
{
"data": {
"id": 1,
"name": "Bitcoin",
"symbol": "BTC",
"website_slug": "bitcoin",
"rank": 1,
"circulating_supply": 17382912.0,
"total_supply": 17382912.0,
"max_supply": 21000000.0,
"quotes": {
"USD": {
"price": 5621.71665948,
"volume_24h": 4157178122.00296,
"market_cap": 97721805981.0,
"percent_change_1h": 0.34,
"percent_change_24h": 1.05,
"percent_change_7d": -12.16
}
},
"last_updated": 1542585374
},
"metadata": {
"timestamp": 1542584626,
"error": null
}
}
次にエクセルで「データの取得>その他のデータリソース>Webから」を選びます。
コピーしたリンクを貼り付けます。
すると読み込まれます。
data>quotes>USDとクリックしていくと、価格や24時間の取引高などの情報のある層へたどりつきます。
「テーブル変換」し「閉じて読み込む」を実行します。
するとテーブル状態でワークシートのほうへ挿入できました。
更新するには価格のところのセルを右クリックし「更新」を選ぶと、データが再度読み込まれます。
データ取得の不具合
接続が無効?
せっかく外部のサイトへ接続したのに再起動すると、セキュリティ警告で無効にされています。
この場合「コンテンツの有効化」を押すと以下のようなダイアログが出ます。
どうやら「信頼済ドキュメント」になっていないためのようです。
「OK」で接続が開始されます。
「今後このメッセージを表示しない」にすると出なくなります。
削除したデータ範囲は、外部ソースからデータを取り出すクエリに関連付け
データを外部ソースとリンクしたセルを削除しようとすると「削除したデータ範囲は、外部ソースからデータを取り出すクエリに関連付け... 」という確認メッセージが出てきます。
外部ソースとのリンクが不要の場合は「はい」で一緒に削除して大丈夫です。
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