エクセル2016やエクセル2019にしたら起動や動作が遅くなった場合があります。ここではそんな場合のチェック項目をまとめてみました。
基本的にはアニメーションなどの無駄な設定をオフにしたり、余計なアドインを使わないなどの対策が必要です。
起動や動作が遅い場合は?
エクセルを2016にしてみたら、起動がずいぶん遅くなった感じがします。
少しでも早くするために、設定を見直してみましょう。
ただし処理時間がかかる場合は、「応答なし」と表示されることがあります。
しばらく待つとちゃんと処理が実行されることもあるので、そういう場合はちょっと待って様子を見るのも大事です。
買い替えを検討する
エクセルがバージョンアップするごとにどんどん遅くなってきました。
おそらくエクセルは起動時に必要なファイルサイズや読み込むファイル数などが膨大なためと思います。
うちではSSD対応のPCへ買い換えたら、今まで起動に30秒かかっていたものが3秒程度と劇的に早くなりました。
メモリは8GB程度ですので、SSDによって起動時の読み込みが一気にはやくなったためだと思います。
注意点としては、エクセルはウィンドウズの入っているメインのドライブにしか入りません。外付けSSDを買ってきて入れたつもりでもエクセルはSSDのほうには入っていない...という可能性は高いと思います。
エクセルは毎日業務に使用するものですし、設定みなおしをしてもあまり早くならない場合は、そろそろ買い替え時期かもしれません。
【Windows 10】SSDとは?エクセルの起動は早くなる?メモリとSSDどちらを優先? - 困ったー
対策
設定を見直す
ファイルメニューで「オプション」をクリックすると各種オプションが表示できます。
基本設定
リアルタイムのプレビュー表示→オフ
このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する→オフ
詳細設定
全般>操作をアニメーションで表示する→オフ
保存
次の間隔で自動保存→オフ
(注:ただし自動保存をオフにすると、ファイルを各自きちんと保存を忘れずにすることを心がけましょう)
保護ビュー
保護ビューを使っていると遅くなる...とするユーザがいます。保護ビューを解除して動作を確認してみましょう。
ただし保護ビュー自体はセキュリティの観点ではあまり外すわけにはいかない場合もあるとは思います。
リボンを見直す
使わないものはオフにすると動作がよくなります。
普段はあまり使わないような機能のリボンは思い切ってオフにしましょう。
作業効率も上がります。
例えば「描画」などは人によってはほとんど使わないでしょう。
またマクロをあまり利用しない場合には「開発」はあまり使わないでしょう。
そんなに凝った処理をしない場合には「数式」や「データ」がいらないかもしれません。
リボンでの表示オフにするのは簡単です。
「ファイル>オプション>リボンのユーザ設定」で、使わないところのチェックをはずしておくと表示しなくなります。
アドインを見直す
「アドイン」とは、エクセルに後から自由に機能を追加できるようにするためのシステムです。
そのため、アドイン自体の読み込み時間が、全体のパフォーマンスへ思わぬ悪影響を及ぼすかもしれません。
「COMアドイン」を選び、設定します。「MicrosoftOfficeナビ」など、普段使わないようなアドインを削除しておいたほうがよいでしょう。
またエクセルをセーフモードで起動すると「アドイン」の読み込みをせずに起動させることができます。
セーフモードにするには、「Ctrl」キーを押しながらエクセルを起動します。
すると「セーフモードで起動しますか?」とでるので「はい」で続けます。
セーフモードの状態でエクセルの動作が快適になるのであれば、何らかの「アドイン」が動作の悪さをしている可能性が高くなります。
プリンタ設定を見直す
全部ではないと思いますが、たまにプリンタへのアクセスのせいで遅くなるケースがあるようです。
「コントロールパネル>ハードウェアとサウンド>デバイスとプリンタ」で、別のプリンタを指定してみてエクセルの動作に変化がないか調べてみるとよいでしょう。
参考:
Excel is very very slow. How to speed it up!! - Microsoft Community
言語を見直す
あるサイトがいろんな条件でエクセルの動作の速さを比較しています。
それによれば、ドイツ式の数式表現を利用した場合、英語版よりも結構遅くなるようです。
同様に地域設定がアラビア語やロシア語の場合もパフォーマンスが悪いという結果に。
で、肝心の日本ですが、こちらは誤差「2%」程度ということでそんなに影響はしないようです。
もしほかの地域設定の場合には、英語に変更してみるのもいいかもしれません。
参考:http://professor-excel.com/performance-excel-study/
ファイルをワンドライブに保存しない
ファイルをワンドライブに置いてあると、保存や読み込みなどでどうしてもタイムロスが発生してしまいます。
なるべくファイルをパソコン内に作成するようにすると、ワンドライブでネットワークにアクセスする時間をスキップできると思います。
その他のエクセルの不具合はこちら。