エクセルのレジストリ関連のテクニックをまとめてみました。なお、レジストリ関連の操作は思わぬ誤動作を招くので慎重に行いましょう。
レジストリでオプション設定を変更する
エクセルファイルを起動中、他のエクセルファイルをダブルクリックで起動しても現在のエクセルのところに開かれます。つまり別ウィンドウで起動しません。そのためにかえって不便な場合があります。
そんなときにはレジストリ設定をしていすることで対応することができます。
レジストリエディタを起動します(プログラムの実行で「regedit」と指定すれば起動します)。
レジストリ変更はリスクが伴います。
レジストリのデータの保存などは各自適宜行ってから作業してください。
次に以下のディレクトリへアクセスします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Excel\Options
別ウィンドウで開くには?
「DisableMergeInstance」というDWORDのキーを作り、値を1に設定します。これでOK。
DWORD種類は32ビットと64ビットとありますが、32ビットで作ってみたらそれで無事動きました。(ちなみにOSは64ビット)。
ファーストランを無効にする
エクセルがインストール後に初起動とみなされると、オフィスへのサインインが求められます。
「FirstRun」というキーがあり1にすれば、この設定を無効にできます。
最大化する
「Maximized」でキーを1にすると、エクセルの起動時に最大化されます。
ところが最大化をやめたまま終了すると、次回は最大化しません。
常駐プログラムなどで絶えず監視させてキーが必ず1になるようにでもしていないと、毎回最大化とはいかないようです。
ファイル修復
「ExtractDataMode」が「0」の場合、エクセルはファイルが破損していないものとしてデータを読み込みます。「1」であれば破損しているとしてそれ以上の処理を中断します。
「ExtractDataFormulas」が「0」の場合、エクセルは成功していなくても関数を読み込んで処理しようとします。
「ExtractDataDisableUI」が「1」の場合、ファイルを開くか修復するか選択させるダイアログを表示します。「1」であれば選択肢は表示せずにファイルの読み込みを行います。
参考: