エクセルでのグラフィック・図形の書き方についてまとめてみました。
エクセルで絵や図形を描くには?
エクセルには図形を描くルーチンがあります。
それ以外にも絵を挿入したり、セルをドット絵がわりにする方法もあります。
セルだけで装飾する
セルを結合し、背景色を指定してグラフィックっぽくします。
複数セルを選択後、右クリックのメニューから「セルを結合して中央揃え」を実行します。
あとはセルを選んで文字を大きくしたり、背景色を塗りつぶしたりします。
これだけで見出しのタイトル部分を強化できます。
図形を描く
図形の挿入で、セル位置に関係なくボックスや矢印といった部品を配置できます。
「挿入」タブで「図>図形」から部品を選んで配置します。
配置後も大きさや位置を自由に変更できます。
図形を描く(テンプレートを利用)
上記の方法だと、いろんなパーツを作ってちゃんときれいに並べたりしないといけないので結構手間です。
もうちょっと複雑なフローチャートなどの場合は、「図形>図>SmartArt」を実行します。
あとはテンプレートから選ぶだけで以下のような図が一発で作成できます。
あとは、全体の大きさや、文字を変更すればOKです。
アイコンを挿入する
エクセル2019から利用可能な機能です。
「挿入」タブで「図>アイコン」でアイコンを挿入します。
図形とアイコンとわけてあるのは、おそらくアイコンがSVG形式でフォーマットが異なることもあるのではないかと思います。
【オフィス2019】アイコンのまとめ 使い方は?自分のファイルを追加するには? - 困ったー
3Dモデルを挿入する
エクセル2019から利用可能な機能です。
「挿入」タブで「図>3Dモデル」で3Dモデルを挿入します。
挿入後はサイズや位置だけでなく、カメラの向きを設定することができます。
【オフィス2019】3Dモデルのまとめ 使い方は?自分のファイルを追加するには? - 困ったー
画像を挿入する
エクセルだけで凝った画像を表現するのは大変です。
別ソフトで作った画像を「挿入」タブの「図>画像」または「図>オンライン画像」で入れたほうが作業は早くなると思います。
挿入後は大きさや位置をセルに関係なく自由に変更できます。
描画する
ペンで自由に線をかくことができます。
「描画」タブでペンを選んであとは自由に落書きします。
セル位置には関係ありません。
ここで描画したものは「校閲」タブの「インクの非表示」で、表示を一斉にオフにすることができます。
インクの利用については以下も参照できます。
図形の結合をするには?
なぜか?エクセル2019では図形の結合がみあたりません。
パワポのほうで結合する
オフィス365を使っている場合には、パワポ(パワーポイント)も利用できます。
パワポではなぜか?「図形の結合」があります。
図形を挿入して、「図形の書式」タブから「接合」のメニューを選びます。
作った図形は、コピペでエクセルへ貼ることができます。
グループ化を使う
グループ化は結合とは若干異なりますが、複数の図形を1つのオブジェクトのようにできる...という意味では代替えとして利用できます。
例えば図形を描き枠線をなしにします。
合体させたいオブジェクトを選択して「グループ化」を実行します。
すると(図形によってはですが)1つの図形っぽく見せることができます。
図形の不具合
xマークが出て表示されない?
画像がXマークで表示されない場合、リンク画像がPCTやEPSなどで現在サポートされなくなっている可能性が高いです。
図形があると遅い?
「図形表示が遅い」「図形の数が多いと遅い」といったケースが報告されています。
対策としては「ファイル>オプション」で「ハードウェアグラフィックアクセラレーション」をオフにしたらよくなった...という場合があります。
セル挿入で位置が動く?
行を挿入すると、図形の位置が移動します。
これは初期設定で、変更するには図形を選んで右クリック。「プロパティ」を表示し、
「セルに合わせて移動やサイズ変更をしない」を設定しておきます。
図形が動かない?
シートが保護されていると、ロックが完全に効いてしまいます。
「ホーム」タブの「書式」で「シート保護の解除」というメニューがもしあれば実行して保護をなくしましょう。