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【エクセルの教科書】関数が動かない?値が正しくない?

エクセルで関数がうまく作動しない、表示されないといった場合があります。

その原因や対処法をまとめていきます。

関数で黄色いビックリマークがでる

エラーでビックリマークが出ても、ぱっと見でエラーがわからない場合があります。

そんなときは、検証画面を表示することができます。

 

エラーのセルを右クリックし「計算の過程を表示」します。

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ダイアログが出てくるので「検証」をクリック。

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すると、セル名を指定し忘れていることがわかりました。

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このように検証やステップインなどの作業をすることでエラー箇所を調べることができます。

 

 

関数が表示されない

セルを選んでいるのに上の入力欄は空白のままで、関数が表示されない場合があります。

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実は他の人が作ったファイルで、保護をかけている場合にはいくらやってもみれないようになっています。

 

自分が作ったファイルで、関数を他人に見られないように隠す場合には以下のように実行しましょう。

まず保護したいセルを選び「セルの書式設定」を実行。

「保護」タブから「表示しない」を選びます。

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さらにワークシート自体も保護をかけます。「ファイル」を選び、「ブックの保護」から「現在のシートの保護」を実行します。

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関数の結果が正しくない

セルの値が数値であることを確認する

max(=最大値), min(=最小値), small(=x番目に小さい数)などの関数を使って明らかに予想通りの結果が出ない...なんてことがある場合にはセルの値に文字列が混じっていないか確認しましょう。

 

関数を使ってチェックすることもできます。「ISNUMBER」関数は数値ならTRUEを返します。「=ISNUMBER(A1)」のようにセルを指定して使います。FALSEが返ってくるのであれば数値ではなく文字としてデータが入っていることになります。

 

exact関数の場合

exact関数は2つのセルの内容が一致しているかどうかを判定する場合などに使います。

一見同じように見えるセルが、なぜかfalse(一致しない)と正しくない結果を返す場合は

・数値型と文字型とを比較していないか

・小数点で違う値が入っているのにセル書式で切り捨てなどの加工をされた数値が表示されている

...などを確認してみましょう。

 

 

関数の反映が遅い

計算式を入れていて、結果は表示されるものの出てくるまでに時間がかかる場合があります。表計算ソフトで、このような遅さがあるとホント、イライラさせられます。

 

場合によっては設定を変更することで改善されるかもしれません。

「オプション>アドバンスト」で下の方に「数式」関連の設定があります。

そこで「マルチスレッド計算を行う」をチェックします。

参考:

Excel 2016 Calculations Slow After Win 10 Upgrade - Microsoft Community

 

 

関数が動かない

関数を書いたのに動かない、反映されない場合のチェックポイントです。

 

自動計算の確認をする

通常のエクセルでは式やデータのセルを更新すると、すぐに自動で計算しなおしてくれます。

しかし「ファイル>オプション>数式」で「ブックの計算」が「自動」でない場合には自動計算はしてくれません。

何かのタイミングでこの設定が変更されてしまうと、自動計算されなくなります。いまいちど確認してみましょう。

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関数表示を呼び出す

セルを選び、ショートカットキーで「コントロール」+「’」を押すと、関数が利用されいてるセルでは関数が表示されます。

(うちでは「’」はシフトキーを押さないと出ないので、その場合コントロール+シフト+「’」ということになります)

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逆にそれで何も表示されない、といった場合にはそもそも関数が効いていない可能性があります。

例えば「文字列」としてデータが入れられている場合などです。

 

その時には、セルを一度クリアしてから関数を入れ直してみましょう。

 

参照を確認する

セル選択後「数式」タブの「参照元のトレース」や「参照先のトレース」を実行します。

すると以下のように参照元あるいは参照先が矢印で表示されます。

これで使っている関数が参照しているセルが正しいセルであるかを確認することができます。

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ネストしすぎない

ネストとは入れ子にすることです。

あまりネストしすぎると限度があります。

 

エクセル2016、エクセル2013、エクセル2010、エクセル2007では64個までとなっています。

エクセル2003やそれ以前のバージョンでは7個までとなっています。

 

関数が文字化け?

エクセルは文字処理が案外苦手で、文字エンコードなどは弱い印象です。

 

そのため、オープンオフィスでエクセルファイルを開いてみると、文字化けがなく表示できるケースもあるかと思いますので、どうしても文字化け等解消できないという場合にはそちらのソフトを試してみてもいいかと思います。

オープンオフィスはこちら。

無料総合オフィスソフトウェア - Apache OpenOffice 日本語プロジェクト

 

参考:

Excel formulas not working: how to fix formulas not updating or not calculating

Excel Formulas are not working?!? What to do when all you see is the formula, not result | Chandoo.org - Learn Microsoft Excel Online

 

 

その他の関数エラー

switch関数がない?

後から追加された関数についてはバージョンによっては表示されません。

例えばswitch関数はExcel2016以上となります。

 

引数が少なすぎる

例えば「IFS(条件1、結果1、条件2、結果2)」という関数を使う場合、「IFS(条件1、結果1、条件2)」と結果2を書く必要があるのに書かれていない場合にこのようなエラーになります。

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この数式には問題があります。

関数の記述が正しくない場合に出るエラーです。

うちで試したところ「=SUM(B1:)」「=IF(A1='大谷翔平')」などのように関数が正しく書かれていない場合に以下のようなメッセージがでました。

正しくは「=SUM(B1:B2)」「=IF(A1="大谷翔平","すごい"))」

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#DIV/0エラー

「=1/0」のように数値を0で割る計算をしてしまった場合のエラーです。

数値を0では割り算できませんのでエラーとなります。

 

#NAMEエラー

関数名やセル範囲の指定の間違いなどで表示されます。

例えば合計のSUM関数を間違えてSAMと入力した場合「=SAM(B1:B3)」でNAMEエラーとなります。

 

#N/Aエラー

値がない場合に表示されます。(ノー・アサイン)。

例えばVLOOKUP関数で指定した文字の行が見つからなかった場合などに表示されます。

 

#NULL!エラー

参照演算子で指定したセルに共通部分が見当たらない場合など。

 

#NUM!エラー

正しくない数値データがある場合に表示されます。

例えば「$1,000」と入力すると文字として扱われるかもしれません。

通常は、セルへ「1000」と入力して書式設定で「$」を指定します。

(ただしエクセルの補正が効いて、入力がそのまま「1000」と扱いになることもあります)

 

#REF!エラー

参照先がない場合のエラーです。

 

#VALUE!エラー

関数の引用記述間違いの場合です。

数式や参照しているセルをいまいちど確認してみましょう。

 

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