PADことPower Automate Desktopを使っている際の不具合や対処についてのまとめです。
PADが起動しない?
対応OSは
- Windows 10 Home
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows Server 2016
- Windows Server 2019
ARM機は対応していません。
また.NET Framework 4.7.2 or laterが必要なので、場合によってはドットネットフレームワークの再インストールをするといいかもしれません。
対応要件を満たしている場合は、一度アンインストールし「%LocalAppData%\Microsoft\Power Automate Desktop (Preview)\Cache」にあるキャッシュを消してから再度インストールを試してみましょう。
準備しています?
PADを起動しても「準備しています...」から全然進まないということがありました。
今まできちんと起動できている場合には、サーバとの交信が上手くいっていない可能性が考えられます。少し時間をおいてからアクセスしなおしてみましょう。
またPower Automate Desktopの再起動だとだめなのに、パソコン自体を再起動すると動いたりすることがあります。一応ダメもとでお試しください。
PAD、その他の不具合
サインインできない?
Power Automate Desktopは無料開放されているので、サインインして利用できると思います。
うちでは普通に使っているマイクロソフトアカウントでログインして無事サインインすることができました。
もし組織アカウントがあれば、そちらからログインを試してみましょう。
編集できない?
作成して保存してあるフローを開こうとして開けない場合がありました。
少しおいてからやったら無事開けたので、データがクラウド上に保管されている都合上とかかもしれません。
保存できない?
エラーで保存できませんでした。現在調査中です。
ただし、その後新規にフローを作って保存はできているので、フロー内容をコピペで張り付けて別途保存させるというやり方でいけるかもしれません。
(更新)
読者様より、「ネットワーク速度が遅い場合に保存できないことが多いようだ」との情報をいただきました。
確かにPADはMSのほうのサーバとも交信してるっぽいので、影響あるかもしれません。
エラーがなかなか収まらない方は、ネットワーク速度のほうも改善してみると治るかもしれません(単に午前中とかやるだけでも早いんじゃないでしょうか)。
ハンドルされないエラー?
ハンドルされていないエラーとして「問題が発生しました。ご不便をおかけして申し訳ありません。閉じてからやり直してください」と出る場合があります。
ハンドルされていないエラーとは、フローの処理上にエラー処理が設定されていない場合のエラーと思われます。
メッセージが出ますので、内容によっては指示に従って解決しましょう。
上記の場合、「Try to clear token cache」とあるのでトークンのキャッシュをクリアしてください...といった内容になります。
Insufficient Space Available
マイクロソフトアカウントで利用しており、データがOneDriveを使っている場合、ドライブの空きがない場合のエラー表示です。
不要ファイルを削除したり、アカウントをアップグレードしておくなどしてドライブの空きを確保しましょう。
Microsoft Dataverseデータベースが見つかりません?
以下管理センターでデータベースを作る必要があります。
作り方は以下参照ください。
No module loaded
モジュールエラーとして「No_Module_Loaded」つまり、モジュールがロードできないとするエラーが出ました。
この後は、アクションの項目も減ってしまって、ブラウザの制御やエクセル操作などができません。
ぐぐってみるとあまり情報が出てないので、ひょっとすると「学校・職場アカウント」でない場合に起きたりするのかもしれません。検証用にそっちに入ろうとしたら、今は入れないのでわかりません。→「学校・職場アカウント」でも症状は一緒でした。
このトラブルについては、現在調査中です。
結局アンインストール後、再インストールで治りました。何かのコンポーネントが古かったのでしょう。
Power Automate Desktopの導入方法や基本的な使い方については以下参照ください。