ウィンドウズ10にアップグレードしたらプリンタが遅くなったというケースがあります。印刷が遅いとイライラしてしまいますし、困った問題です。
基本的にはプリンタのドライバに問題がありそうですが、対処法をいろいろまとめてみました。
プリンタの不具合
「プリンタがつまる」「特定の色が出ない」「印字がにじんだり、汚い」「ローラの後がつく」...といった症状はプリンタ本体固有の問題と思われます。
クリーニング機能がある場合は実行し、またたまには拭いたりホコリをはらうなどのメンテをしておいたほうがよいでしょう。
プリンタが遅くなったら?
今までに比べて格段に1枚印刷する速度が遅くなった!...などの場合は以下の措置を試してみましょう。
設定を確認する
まず白黒の文字だけの文書を試しに印刷してみましょう。
それが早い場合には、印刷がカラーであったり、ファイルサイズが大きい場合に遅くなっている可能性が考えられます。
特に印刷設定で「精緻モード」のような指定があれば、より繊細に印刷するため、印刷速度は遅くなります。
「ドラフトモード」があれば、印刷の画質を落として早くなるか確認してみましょう。
(これらの設定は、プリンタ依存です。設定項目がない場合もあります)
大きいファイルの場合、パソコンのメモリが足りないと、印刷用データの生成に時間がかかっている可能性もあります。
データ通信を確認
パソコンやソフトの設定に問題がなければ、次に怪しいのはデータの送信です。
最近のプリンタはWiFi経由で接続可能です。
WiFiの受信速度が弱まると、データ送信にも影響が出ます。
WiFiは、ほかの電子機器と周波数が干渉しあってしまい速度が遅くなるケースも見受けられます。
WiFiルータの場所を変えたり、プリンタの場所を変えてみると早くなるかもしれません。
また、有線のほうが確実ですので、有線LANに対応しているならばLANケーブルでつないでみるのもいいと思います。
WiFI設定を確認
「無線ルータ替えたら印刷速度が遅くなった!」という場合があります。
最近のWiFルータには2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯の切り替え設定があると思います。切り替えてプリンタの動作を確認してみましょう。
プリンターによっては、2.4GHz帯にのみ対応というものもあります。
プリンタ本体の確認
パソコンが問題なくて、データ送信も問題がないとなると、プリンタ自体に何等か原因がありそうです。
可能性として考えられるのは、給紙が適切に動かないケースです。
給紙用のフィーダー(回転するロール状の物体)は、徐々に汚れていきます。
すると、吸いつきが悪くなり、給紙に悪影響が出ている可能性があります。
綿棒などでロールの部分についている汚れを取り除く作業が必要となります。
プリンタとデバイスの表示が遅い?
ウィンドウズではプリンタやデバイスの一覧を確認することができます。
しかしその表示自体に結構時間がかかるという場合が報告されています。
調べてみると、対策といってもまちまちで、かなりバグに近いものかもしれません。
ある人は、マザーチップを入れ替えたら問題がなくなったそうです。
またある人はクリーンインストールを何度も繰り返し、3回実行した後は何事もなかったかのように普通に戻っていたそうです。
参考:Devices and Printers window loads very slow in windows 10 - Microsoft Community
実践できそうな対策としては、使わなくなっているプリンタやデバイスは「デバイスの削除」をしておいたほうがよさそうです。