ラズパイ(ラスベリーパイ、Raspberry Pi)でカメラを使った際の手順です。 ラズパイ用のカメラを購入したらラズパイへ接続。 カメラアプリを使うことで動作を確認できます。
ラズパイ用カメラ、必要なのは?
ラズパイ本体だけだとカメラはない場合が多いと思います。 別売りでラズパイに接続する用のカメラが販売されているのでそれをつなぐことで撮影できるようになります。 安いやつだと1000円台であります。
500万画素なので画質はそこそこです。 小さいサイズならいいですが、スマホのカメラの画質(12000万画素など)から比べると落ちます。
今回は、下の組み立てケースつきのものを購入しました。
このカメラは最初ラズパイ3で確認しましたが、ラズパイ4でも動作は無事しています。
ラズパイにカメラを接続するには?
本体
きたのはこんな感じ。
取り出したところ。
組み立て
パーツはこんな感じ。ドライバやねじもついています。
ねじはかなり小さいので正直扱いにくいです。
ただ組み立てといっても、パーツはカメラを覆うためなので重ねてネジとめするだけです。
立たせることができます。
できたらケーブルをラズパイへつなげます。
カバーにはスリットがあるのでそこを通します。
本体のケースを閉じるとこんな感じ。
ラズパイとモニタと組み合わせた風景がこちら。
組み立てについてはユーチューブに動画がアップされています。
カメラ設定
まずはメニューから「設定>Rasberry Piの設定」を開きます。 インタフェースでカメラが有効になっていなければ有効にして再起動します。
(更新2022/2/12)
カメラ設定はなくなっているので不要になったのかもしれません。
再起動したら、raspistillという画像撮影用のコマンドを利用します。
静止画
「$ raspistill -o temp.jpg」をターミナルから実行します。
するとカメラが赤く光りました!
カメラのランプが消灯したので、ラズパイでファイルができているか確認。
開いてみると、無事撮影されていました。 か、かーねる....。
動画
動画を記録するには「$ raspivid -o test.h264 -t 5000」のようにファイル名や秒数を指定します。
ファイルを確認すると「test.h264」が作成されています。
ファイルを選ぶとVLCプレーヤーが動画を再生します。
拡張子をMP4にすると再生されなかったので、再生用のモジュールを入れる必要があるのかもしれません。
カメラが認識されない?映らない?
まず上のほうに書いたように「設定>Rasberry Piの設定」を開き、 インタフェースでカメラが有効になっていなければ有効にして再起動してから確認しましょう。
ターミナルでカメラの接続状況を調べるには、「$ vcgencmd get_camera」を実行します。
出力結果では、「supported」はビデオが利用かどうか、「detected」は検出されたカメラの数となります。
「supported=1 detected=0」となった場合、カメラ入力に対応しているが、検出されたカメラがないことを表します。
supported=0の場合
supported=0の場合はサポートすらされていないことになります。「sudo raspi-config」を実行。インタフェースオプションへ移動。
Legacy Cameraを選択。
「はい」にします。
ラズパイを再起動し、「$ vcgencmd get_camera」コマンドを実行して「supported=1」となればOKです。
detected=0の場合
接続されたカメラが認識されてない可能性が高いです。
うちでは検出0だったので、いったんカメラをラズパイからはずしました。で、今度は挿し口を反対にしてさしてから試したところ...
そしたらdetectedが1になっていました。
ということでケーブルをさす向きという初歩的なミスのようでした。
またUSBカメラの場合には、機種が未対応という場合もあるかもしれません。
USBカメラは対応している?
ネットをググってみると、「使用するUSBカメラはUVC(USB Video Class)に対応していれば大抵使え」るようです。
実際につないで動いたというものでは「ロジクール」のカメラを使ったものが多かったです。
うちにはエレコムのUSBカメラがあるので、それがつながるのか試してみます。
型番は「UCAM-C0220FEN」です。
【レビュー】ウェブカメラ購入 200万画素の感想は? - アプリの教科書
普通にUSBカメラをラズパイのUSBにさします。
次にコマンドで「lsusb」とうつとデバイス一覧が表示され、「Elecom」の名前もありました。
「$ sudo apt-get install guvcview」でビューワをインストール。
「$ guvcview &」で実行します。
すると...無事映りました!