ラズパイ(ラスベリーパイ、Raspberry Pi)のターミナルからコマンドを打つことで、情報やファイルを調べたりできます。
ここではラズパイの動作がいまいち...というときに使うと便利なコマンドをまとめていきます。
調べるコマンド
電圧を調べる
ターミナルから以下コマンドを実行します。
vcgencmd get_throttled
実行結果が「0x0」は正常となります。
「0x50005」なら電圧が低いことを表します。
「0x80008」なら温度上昇に伴ってクロックダウンしていることを示します。
電圧不足なら電源アダプタを変更したり、GPIOからの給電へ変更することを検討して
ラズパイを使っていると右上に電源マークが点滅しました。電圧が足りない場合に出るそうで、こういう場合はコマンドを使って確認してみるとよいでしょう。
うちでは電源は「5V2.5A」を使っていて、電圧的には大丈夫です。しかし、タップでいろいろつないでいることが影響しているのかな...と思います。
温度を調べる
ラズパイをがんがんプログラムをぶんまわしたりすると温度が気になります。
温度が上昇することでCPUが不安定になるかもしれません。
ラズパイでは温度上昇の警告マークが画面右上に出るようです。
温度をチェックしたい場合に使う子コマンドが、「$ vcgencmd measure_temp」です。
やってみると「45.1C」となっています。
あまり高温になるようなら、ファンによる冷却を検討してみましょう。
うちはファンやヒートシンク付きのケースキットを購入して取り付けています。
ファンは2段階で強度を変更することができます。放熱が激しい場合はファンの速度をアップできます。
【ラズパイ4】ケース・ヒートシンク・ファンのレビュー - 困ったー
空き容量を調べる
動作が不安定だったり、大きなライブラリのインストールエラーといった場合、空き容量をチェックしてみましょう。
コンソールから「df」で利用状況をチェックできます。
「df -h」とすると、残りサイズがより分かりやすく表示されます。
たとえば、以下の場合、残り11GBとわかるので、空きは大丈夫そうです。
IPを調べる
ネットワーク環境を調べるのが「ifconfig」です。
VNCからIPでアクセスするような場合、このコマンドを使ってIPを調べることができます。
pingを打って反応速度を調べる
サーバがアクティブか調べるにはpingが便利です。
ラズパイのターミナルでも利用可能です。
「ping yahoo.com」などと打ちます。または、上記のようにラズパイに割り当てられているIPを調べて「ping 192.168.137.176」のように反応を調べることもできます。
pingを止めるには「コントロール+C」を押します。
アプリのコマンド
アプリを終了する
アプリがフリーズして落ちなくなった場合の処理です。
ターミナルを起動し「ps -ax」と入れて実行します。
使っているアプリの番号を調べたら「kill -9 番号」で無事アプリが終了しました。
PythonのThonnyは1062でしたので、「kill -9 1062」で終わらせます。
参考:RaspberryPi アプリの強制終了 - PointCloud
アプリをインストールする
インストールされているアプリを最新版にアップデートしておきましょう。
以下コマンドで実行できます。
sudo apt-get update
その他ユーティリティ
デフラグ
通常は最初からデフラグ用ユーティリティの「e4defrag」 が入っています。
管理者権限でトップディレクトリからデフラグをかけるには、
sudo e4defrag /
のように使います。