バッチファイルは、パソコンの操作をサクッとおこなう場合にはまだまだ使える便利な技です。ここで走っておくと便利なバッチなどを紹介します。
バッチとは?
処理を定型化・自動化して行うものです。
ウィンドウズ11の場合、拡張子「BAT」というファイルでバッチファイルを作成・実行できます。
バッチファイルは特殊なファイルではなく、「ワード」「一太郎」「メモ帳」などの普通のテキストファイルで作成できます。
ファイル名をつけるときだけ、拡張子「BAT」として保存します。
便利なバッチは?
バッチファイルと組み合わせることで、指定時間にスクリーン電源をオフにするなどを実行できます。
echoやpauseをつけたりましょう。
echoはメッセージを表示します。
pauseを入れると、その個所ではキー入力があるまで閉じません。
PCをシャットダウン
指定時間にPCを閉じます。
消し忘れの防止策などに利用しましょう。
shutdown -r -t 0
PCを再起動
指定時間にPCを再起動します。
r:再起動
f:アプリの強制終了
t:タイムアウト
shutdown -r -f -t 30
再起動するとログイン画面になるため、これをスキップするにはあらかじめ以下の設定が必要です。
【Windows 10】毎回起動時にサインインしないためには? - アプリの教科書
PCを起動
終了状態ですとPCは基本的に動作しないためタスクスケジューラも効きません。
起動はBIOSからの設定で行います。
スクリーン画面をオフ
AC電源接続時、1分後にスクリーンの画面をオフにします。
powercfg /x /monitor-timeout-ac 1
数値は変更できますが0ではオフになりませんでした。
また、ディスプレイ@オフというフリーソフトを起動させてオフにすることもできます。
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se487770.html
不要ファイルを削除する
あるタイミングで作業用の一時ファイルを削除する場合に利用します。
tempフォルダを削除するには以下のように記述します。
削除用のコマンド「del」に続けて削除の確認を出さないために「/q」を加え、フォルダ名を指定します。
del /q .\temp\
バックアップを取る
xcopyでコピー元のフォルダ、コピー先のフォルダをしています。
xcopy [バックアップ元フォルダ] [バックアップ先フォルダ] /d /e /c /y /r
/dオプション:日付の新しいものをコピー
/cオプション:エラーは無視
/yオプション:上書き確認なし
「c:\WORK」を「c:\BACKUP」へコピーするには以下のようになります。
xcopy c:\WORK c:\BACKUP /d /e /c /y /r
バッチのTIPS
画面を止める
バッチは起動後、処理を終えると自動で終了してしまい、字面を確認できません。
そんなときは「PAUSE」をいれておけば、キーの入力があるまではいったん停止となります。
コメントアウト
コマンドの機能を一時的に実行しないようにするには文頭に「#」マークをつけます。
実行できない?
ゴミ箱を空にするバッチなどは、権限で実行できません。
「管理者として実行」するとできるようです。