ウィンドウズ10へアップグレードすると、ドライバも更新しておいたほうがよいでしょう。ドライバは、いろんなパソコン周辺機器やデバイスとOSとをつなげるために重要なソフトです。デバイスのトラブルでは、ドライバの不具合が影響するケースも多々あります。
ドライバ更新は安全?
ドライバーとは?
ビデオカードのドライバーやサウンドのドライバーなど、パソコンを使っているとドライバーという言葉をよく聞きます。
「ドライバー」とは、ほかの部品やデバイスを利用可能にできるようにする専用ソフトウェアのことです。
ハードディスクやマイク、カメラなどいろんなデバイスは固有の動作・命令を持っています。ゲームで「音を鳴らせ!」という命令が発せられた場合、それはドライバ経由でサウンドカードに伝えられ、音が鳴らされるというわけです。
ドライバの更新とは?
ドライバは、バグのような不具合が解消されたり、より高速で動作するようチューンアップされた場合、新しいバージョンに更新することになります。
更新をしないと動かなくなるというわけではありませんが、一般的には更新したほうがより安定感のある動作が期待されます。
ドライバを更新するには?
ドライバーを更新するには自分でする場合と、一括更新ソフトを使う方法があります。
ドライバーを更新したためにかえって動かなくなる場合はないとはいえません。ウィンドウズの復元ポイントを作ってから行ったほうが安全だと思います。
一括更新ソフトでは復元ポイントをあらかじめ設定してから更新を行うものもあり、そういう意味では安心できると思います。
大手の更新ソフトはバージョンもかなり重ねており、それによるウィルス混入などの問題はまずないと思います。]
頻繁に更新は確認すべき?
人によって意見が分かれるとは思いますが、うちの場合はあまり更新しないほうがいいと思います。ドライバーの更新でかえって動かなくなるケースもありますので、現状動作に支障がなければいじらないほうがいいとは思います。
逆にウィンドウズアップデート等で急に動かなくなる場合には、更新をチェックしたほうがいいでしょう。
更新はまったくやるな...ということではなく、年に1度はパソコンをバックアップしたりメンテすることにし、そのときにやっておく...ぐらいでいいのではと思います。
ドライバーを更新しても治らない場合は?
メイカーによってはドライバー削除ツールを出している場合があります。
例えばAMDは、AMDのドライバを一度すべて削除するクリーンアップユーティリティというのがあります。
ドライバの再インストールでは治らないものの、一度クリーンアップユーティリティを使った後でドライバを入れなおしたら動いた!...というケースもあります。
このようにメイカーごとにドライバのユーティリティを配布しているケースがありますので、利用できるものがあるかチェックしてみるのもいいと思います。
自分でドライバを更新するには?
メイカーのホームページからダウンロードする
利用メイカーや製品名が分かる場合は、直接ダウンロードするのが早いと思います。ダウンロードしてインストーラからセットアップすることが多いと思います。
NVIDIA
AMD
デバイスマネージャを使用する
デバイスを指定してからドライバの更新を指定することができます。
まずは「ウィンドウズキー+X」でメニューを出します。
デバイスマネージャを選びます。
グラフィックドライバの更新
ディスプレイアダプターを選択。
その中のドライバを右クリックし、「ドライバー ソフトウェアの更新」を実行します。
自動検索や参照検索があります。自動検索で問題ないでしょう。
選んで実行します。
ドライバが見つかれば更新します。
サウンド
「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」を選び、ドライバを選び、ドライバの更新をさせましょう。
ドライバ更新ソフト(日本語版あり)
手動で1つ1つドライバを調べて更新するのは結構手間です。それらを自動化するソフトも出ていますので利用してみるとよいでしょう。
たいてい無料版があり、試すことができます。(動作速度をアップするには有料といったパターンが多いです)
Driver Booster2
ユーティリティでおなじみIOBitのチェックソフト。
独自にデータベースを持っており、お使いのパソコンのドライバで古いドライバを見つけ、自動的に最新版にしてくれます。
ウィンドウズ10にも正式対応しました。
公式サイトはこちら。「無料ダウンロード」を押してダウンロードしましょう。
Driver Booster 3 Free - IObit日本公式サイト
起動すると古いドライバーがあると表示されます。「すべて更新」を押します。
すると、PRO版のおすすめも出ますが、最初は「無料で更新」でいいでしょう。
Driver Max
ウィンドウズ10対応のドライバ更新ソフト。開発はルーマニアのInnovative Solutions社です。
無償版では1日2個・1カ月10個までと制限がかかっています。
起動するとこんな感じ。
「今すぐスキャンを開始」でドライバをチェックします。
...がバージョンが低いと怒られます。
「今すぐDriverMaxを更新」ボタンを押して更新しましょう。(これは有料アップグレードではありません。)
で、やっとこさスキャンしたら、以下のように新バージョンがみつかりました。
チェックしてインストールします。
ただし無料版だと一括ダウンロードにも対応していないので、1つづつしないといけません。おそらくダウンロード時間も遅くなっています。
復元機能がしっかりしているので、古いドライバにもどしたりもできるようです。
○日本語化されています。
○操作が簡単です。
○バックアップで復元ポイント作成機能などがあります。
×無料版での制限は1日2個まで。
×無料版では複数ドライバの一括ダウンロードができません。
×無料版をダウンロード後、さらにプログラムの更新が必要。
Auslogics Driver Updater
無料版が見つからなかったので、CNETからダウンロードしました。
Auslogics Driver Updater - Free download and software reviews - CNET Download.com
ただしインストーラを起動すると「日本語」設定になっていたので、これでも日本語表示可能でした。
起動してスキャンするとこんな感じ。
試しに更新しようとしたら、製品登録が必要と出てきました。
このバージョンでは試せないのかもしれません。
○日本語化されています。
○操作が簡単です。
○バックアップで復元ポイント作成機能などがあります。
×無料版ではドライバ更新できない(かも)
ドライバ更新ソフト(英語版)
Driver Easy
世界的にも定番のソフト。
公式サイトよりダウンロードできます。そこからダウンロードコムへ移動しますので、「download now」ボタンを押してダウンロードを実行しましょう。
ソフトを起動したら「Scan Now」を押してドライバを調べます。
更新可能なドライバが見つかったので「Get Drivers」をクリックして更新しましょう。
ただし無料版は1つ1つドライバを「download」ボタンを押して更新しないといけません。
また更新も、ネット速度はわざと遅く設定されているため、非常に時間がかかります。
そのため、時間に余裕のある時に利用したほうがよいでしょう(もちろん有料にして、改善させてもOKです)
○ユーザ数の多い定番ソフトです。
×日本語化なし
×無料版では、一括ダウンロードに対応していません。
×無料版でや、ダウンロードはゆっくりです。
Slim Drivers Free
無料の更新チェックソフトです。
軽量で動作も快適です。
ダウンロードコムよりダウンロードできます。
SlimDrivers Free - Free download and software reviews - CNET Download.com
インストーラを起動すると、スリムクリーナーを入れますか?とでるので、拒否してもよいでしょう。
ソフトを起動したら「Start Scan」ボタンを押してドライバをチェックします。
今回は特に見当たらず「No updates found」というダイアログが出てきました。
ドライバの更新作業がなかったのであまり今回は役立たないレビューですが。
ダウンロードコムで上位のソフトなので、そんなに安全性の心配はいらないように思います。
○人気のドライバ更新ソフトです。
×日本語対応なしです。
×インストーラで宣伝ソフトの部分があります。
DriveTheLife
デザインはシンプルで使いやすいドライバチェックソフト。
ただしうちではこのソフトによる常駐ドライバ?がよくエラーのブルースクリーンに出てきました。悪いソフトではないのでしょうが、相性はよくなかったです。
公式サイトはこちら。
起動すると、自動でスキャンします。
スキャナが終わると、更新可能なドライバを表示してくれます。
うちの場合、どうやらネットワークカードが更新できるようです。
「Repair」ボタンを押すと、更新作業をこのソフトがやってくれます。
終了すると、PCを再起動するようダイアログが出てきます。
「Restart Now」を押すと再起動、キャンセルすると後で自分で再起動してください。
操作の表示は英語のみですが、そんなに難しくないので大丈夫でしょう。
非常に便利なソフトですが、ドライバの更新はリスクを伴います。
データをバックアップするなどでいざという場合に備えたうえ、時間に余裕のある時に試されるとよいでしょう。
ソフトを利用してのトラブルはありませんでしたが、後日うちではPCがブルースクリーンが出た時にこのソフトのものと思われるドライバ名を表示していました。
何かのタイミングでエラーになっていたようです。若干「相性」の面で不安はあります。
参考:OSToto Software Official Website – Download Drivers, Wi-Fi Hotspot, Faster PC Utilities | OSToto
○操作がシンプルでカンタン
×日本語対応なし
×一部のドライバが不安定?