Windows10では、プライバシーの設定があります。しかし初期設定はほとんどオンになっています。プライバシー設定はまったく悪いわけではなく、あなたの利用状況に見合った情報を提案してくれるなどのいい面もあります。
しかし基本的にプライバシー設定はオフにしておいて、必要に応じてオンにすると一番安全でしょう。
プライバシーを設定するには?
スタートメニュー>設定>プライバシーをクリックします。
全般
「プライバシーオプションの変更」では、「アプリで自分の広告識別子を使うことを許可する」という設定があります。
これはアプリがあなたをターゲットに広告を打つためのもので、一種の情報収集手段です。
あまりターゲット広告が好きではない、勝手に情報収集されるのは好きではない、という方は、ここをオフにしておくとよいでしょう。
ほかのオプションも内容がよくわからないようなものはありますが、気になる場合はオフにして普段の利用には支障はないと思います。
診断&フィードバック
診断データでは、通常下の「診断データに加え、閲覧したサイトやアプリについての情報...」がチェックされています。
あまり使っているサイトやアプリの情報などを送信したくない場合は、うえの「基本」のほうにしておくとよいでしょう。
アクティビティ
マーケティングや新機能開発のためいろんなデータが収集されます。
しかし実際はブラックボックスで、何が収集されどう使われるかはこちらにはわかりません。
気になる場合は、「アクティビティを収集する」などのチェックははずしたほうがよいでしょう。
位置情報
左のメニューから位置情報を選びます。
位置情報がオンになっていると、居場所がアプリなどに使われます。
オフにするにはスライドボタンをクリックし、黒丸が左側に行けばOKです。
天気などは位置情報を活用されていると便利です。
その場合、位置情報はオンのままで、下にある「位置情報を使えるようにするアプリを選ぶ」というところで、利用可能なアプリを設定するとよいでしょう。
Edgeのようなブラウザではサイトごとに許可を与える仕組みになっています。
カメラ
左のメニューからカメラを選びます。
ボタンを押してオフにします。
カメラをつないでいない場合は関係ありません。
しかし、アプリによっては逆にあなたを遠隔監視するかもしれません。
くれぐれも悪用されないように注意を払いましょう。
マイク
左のメニューからマイクを選びます。
ボタンを押してオフにします。
こちらも悪意のあるアプリでは、遠隔操作であなたのしゃべり声をこっそり盗聴するという使い方をされるかもしれません。
注意しましょう。
連絡先
左のメニューから連絡先を選びます。
ここでは連絡先にアクセス可能なアプリを設定できます。
連絡先は大事な情報です。
一歩間違うと、自分だけではなく他人のメールアドレス情報も取られてしまい、多くの人に迷惑をかける可能性があります。
利用可能なアプリは、本当に信頼できるものだけに制限しておきましょう。
バックグラウンドアプリ
左のメニューからバックグラウンドアプリを選びます。
これはアプリが終了していても動いているアプリです。
プライバシーというよりは、消費電力の節約のほうに便利です。
アラーム&クロックなど以外は、とりあえずオフでいいかもしれません。
他の無駄な設定をオフにするには?
ウィンドウズ10では、無駄な設定がさらに多くあります。快適に使うにはオフにしておくとよいでしょう。
フィードバックの設定をオフにする
ウィンドウズ10ではフィードバックが強化されており、要望を投票できるようになっています。
しかし、たまにフィードバックを求める画面が勝手に出てきたりするので、ちょっと面倒かもしれません。
「設定>プライバシー>フィードバックと診断」で、「フィードバックを求められる頻度」をオフにしておくといいでしょう。
ウィンドウズ更新のP2P設定をオフにする
ウィンドウズの更新はP2Pで行われます。
難しい言葉ですが、要はあなたのパソコンも他の人の更新プログラムを送るのに利用されるかもしれないということです。
これをオフにしておくと、無駄にネット通信を使わずに済みます。
「スタートメニュー>設定>更新とセキュリティ」を開きます。
ウィンドウズアップデートで、「詳細オプション」をクリック。
「更新プログラムの提供方法を選ぶ」をクリック。
「複数の場所から送信する」にあるトグルをオフにします。
広告の表示設定をオフにするには?
ウィンドウズ10での最大の変化はこの広告かもしれません。
スタートメニューやロック画面に広告がでるようになりました。気になる人はオフにしておきましょう。
スタートメニュー内の広告をオフにする
入れたことのないアプリがあるなぁと思っていたら、「おすすめ」ということで広告でした。今までウィンドウズ自体には広告が入らないものでしたから、ひそかに重大事件なのかもしれません。
クリックしてみると、「ストア」アプリ内のページが表示されます。
ちなみに下の要領で「オフ」に設定すると、広告は消えています。
気になる人は、オフにしておきましょう。
スタート画面内のおすすめアプリを右クリックし、「Turn off all suggestions.」を選択することで、オフにできます。
または「スタートメニュー>設定>パーソナル設定>スタート」で「ときどきスタート画面におすすめを表示する」をオフにします。
ロック画面の広告をオフにする
サインアウト時に表示されるロック画面にも広告が出るようになっています。
オフにするには、「設定>パーソナル設定>ロック画面」で「背景」を「画像」にします。
そして「ロック画面にトリビアやヒントなどの情報を表示する」をオフにします。
参考:How to Disable Ads on Your Windows 10 Lock Screen
プライバシーを一度にオフにするには?
設定がいろいろあって大変ですが、プライバシーを一度にオフにするソフトというのもあります。これで一発でトラッキング設定をオフにできるようです。
Githubにオープンソースで公開されています。
リンク先はこちら。