ヴィジュアルスクリプティングは使いやすい反面、ちょっと複雑なことをするとコードが乱雑で管理しにくくなります。
ここでは効率よくスクリプティングを行う方法を紹介します。
ヴィジュアルスクリプティングの効率化
ヴィジュアルスクリプティングは使いやすい反面、複雑な処理をしようとすると逆にハンドリングが難しいです。
以下のやり方で効率をアップしましょう。
パネルを大きく使う
初期状態だとヴィジュアルスクリプティングのパネルは範囲が小さくて使いにくいです。
プレビューパネルは左上のアイコンからオン・オフできます。
また、プレビューパネルは「Undock」を押すと...
...パネルが別ウィンドウとなり、その分スクリプトのパネルが横長に使えます。
パネルの拡大縮小・移動する
拡大縮小はコントロール+マウスホイールで行なえます。
同画面を縮小していくと、かなり小さくなります。たくさんノードがある場合はこれで俯瞰しやすくなります。
パネル内をスクロールするには、右ボタンを押しながらドラッグします。
ミニマップを使う
左上のアイコンで、ミニマップが右上に表示。ミニマップ上をクリックするとその位置を素早く表示できます。
リセットを使う
左上のリセットアイコンで、全体がパネル内におさまるように表示がリセットされます。
コメントを使う
特定の機能の箇所を囲ってコメントをつけることができます。これならどの機能がどこにあるのか管理しやすいです。
まとめたいノードをドラッグで選択してから、右上の吹き出しアイコンをクリック。
するとその範囲に灰色の囲いができます。「Comment」というところをダブルクリックすると文字を変更できます。
整理して以下ぐらいになるとかなりみやすいですね。
サブグラフの使い方
TikTok Effect Houseのヴィジュアルスクリプティングにはサブグラフという便利な機能があります。
これはノードの塊を1つのパーツにまとめるというもの。うまく使えばかなり効率よく開発できます。
サブグラフを作る
まとめたいノードをドラッグしてから右クリックメニュー。「Create Subgraph=サブグラフを作る」を実行します。
すると1つのノードになります。
右上の拡大アイコンを押すと中が見れます。
戻るときは左上のMain graphをタップ。
サブグララフを使い回す
サブグラフはファイルに書き出しておいて他のプロジェクトからも参照できます。
よく使うルーチンはサブグラフにしておきましょう。
サブグラフを選んで「Export subgprah=サブグラフをエクスポート)でファイルに書き出します。
取り込むときには右上のサブグラフアイコンをタップ。
「Import Subgraph)を実行してロードしましょう。
注意点としてはプロジェクト固有のオブジェクト(イメージ、キャンバス、オーディオプレイヤーなど)を使用している場合、プロジェクトによってはロードしても見つからないことになります。
例えば以下は、プロジェクトのヒエラルキーに配置した「Face Stretch」オブジェクトや新たに作った変数「CONST-ADD」なんかが含まれています。
これらは他のプロジェクトでインポートした場合には「MISSING=見つからない」などの扱いになります。