最近Kindle向けのAI写真集が増えています。AIなら、わざわざモデルさんを依頼したり、撮りに出かける必要はありません。
ここではAI写真集を作る場合の注意点を紹介します。
AI写真集をKindle向けに作るには?
Kindleでの作成手順は、アカウント登録では税務情報の入力があって最初はちょっと敷居が高いです。
また、ワードでも段落設定をしたりと面倒なところはありました。ただ1度やって無事登録できればあとは楽ですので、とりあえずトライアルをおすすめします。
大雑把な流れは以下になります。
とはいえAIグラビアは盛況。キンドルのタレント写真集で無料部門はほぼAI。(といってリアルの無料グラビアはそんなにがんがん出ていないという事情もあるかもしれませんが...)
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写真解像度は?
もし自宅PCでAIを生成している場合、難敵の1つが生成サイズです。
サイズが大きい画質が良く、拡大表示にも耐えられます。
その反面、メモリ不足で画像が作れないということもおきるかもしれません。
推奨は2880 x 1800とされていますが、ガイドラインによれば1920 x 1200あたりが最低ラインでしょうか。フォーマットはJPEG推奨。
画像ポップアップまたは仮想パネル付きの固定レイアウト本を作成する (amazon.co.jp)
ただしそれよりも低画質であっても作成してリリースは可能です。
この場合、「拡大してもきれいにみれる」とはなりませんが、ファイルサイズは小さくなりダウンロードがスムーズになり、スマホで見るぐらいなら問題がない....ともいえるかもしれません。そういう用途であえて低画質版をつくるのも手かもしれません。
身バレする?
Kindleの場合、本の登録の際に著者名も登録します。
そのためペンネームが利用可能です。
著作権は?
集英社がAIで作ったグラドルの写真集を発売して話題となりましたが、すぐ販売終了となってこちらも話題となりました。
検討不足だったとして具体的理由は明確ではありませんが、著作権の検討でまだ時間がかかると判断したのかもしれません。
大手出版社の「AIグラドル写真集」が販売終了 何が“アウト”だったのか?(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
文化庁は、生成AI画像は類似性が認められれば「著作権侵害」という方針を出しています。生成AIで勝手にTWICEやピカチュウの写真集を作って販売すれば明らかにひっかかるのでそれはそれでわかります。
ただ厳密で明確な基準点は難しいのでまだまだ議論は続くのでしょう。
生成AI画像は類似性が認められれば「著作権侵害」。文化庁 - PC Watch (impress.co.jp)
なお、Stable Diffusionでは作られた画像を商用利用してもいいとはしていますが、利用モデル・LoRAによっては生成画像の販売を明確に禁止しています。
少なくともAIグラビア写真集を作る場合は、「利用モデル・LoRAの利用規約を確認する」「明らかに特定のタレントやキャラクターに似せた画像は作らない」といったことを徹底しておく必要はあるでしょう。
ちなみにAdobeの画像生成AI「Firefly for Enterprise」ではここで生成された画像で訴訟された場合には全額補償するみたいです。今後はこういうプラットフォームが主流になるのかもしれません。
【速報】
— 木内翔大|AI時代に乗り遅れない為の必見情報を毎日配信📣 (@shota7180) 2023年6月9日
Adobeの画像生成AI『Firefly for Enterprise』を公開
↓
ここで生成された画像で訴訟された場合、"全額補償"すると発表
「Fireflyで画像を作った企業が権利侵害で訴訟を起こされた場合には法的に補償する」
これすごい意思決定ですね
企業側も安心して利用できる
Adobe強い。👀
続く>> pic.twitter.com/3bEjR7eUJg