イマイチ使い道のないマイナンバーカードですが、そのメリットの一つが電子申告でしょう。昨年はできなかったので、今年こそはやってみたいと思います。
eTAXとは?
2月といえば確定申告のシーズンです。
作るのも面倒ですが、提出に行くのも面倒だったりします。
そこで便利そうなのがeTaxです。
eTaxはオンラインで申告ができるサービスです。
ただし利用にあたっては、マイナンバーカードをパソコンにつなげる必要があります。
公式サイトはこちら。
メリットとしては、もちろんオンラインで済むので手間が軽減できます。
また、「フリーランスの場合、青色申告特別控除額が、条件付きでさらに10万円増えます。これまで通り65万円を引けるの」ようです。
「所得税が10万円安くなるのではなく、10万円に税率をかけた金額だけが安くなるということです。」...ということで、そんなにめちゃくちゃメリットがあるわけではないかもしれませんが、こういうこまめな節税が大事でしょう。
詳しくは以下参照ください。
フリーランス(青色申告)は2020年(令和2年)分からe-tax(電子申告)で確定申告すれば節税に | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
アイフォンで使えるの?
「令和2年1月6日より、iPhoneでマイナンバーカードを読み取り、e-Taxの機能を順次ご利用いただくことが可能となる予定」...となっています。
機種では、iPhone 7 iPhone 7 Plus iPhone 8 iPhone 8 Plus iPhone X iPhone XS iPhone XS Max iPhone XR iPhone 11 iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max...が対応しています。
eTAXを使う準備
マイナンバーカードを使う準備
マイナンバーカードを取得する
まずはマイナンバーカードが必要です。
これは通知カードとは別で、市役所などに申請して発行してもらう必要があります。
申し込みから受け取りまで1~2週間かかります。
eTaxでの利用を考えているのであれば、カードの申請は早めにしておくほうがよいでしょう。
カードリーダを購入する
カードを発行しても、カードリーダーがないとeTaxでは利用できません。
NTTコムのカードリーダは安価ですし、うちでは実際にPCへ接続して認識できましたのでお勧めです。
カードとカードリーダーがあれば、マイナポータルへアクセスしてみましょう。
マイナポータルは正直言ってほとんど利用すべき情報はまだまだありません。
しかし、カード認証でサイトへアクセスできるか確認するにはちょうどいいと思います。
eTAXの利用開始を申請する
個人での申告はこちらに基づいて行います。
https://www.e-tax.nta.go.jp/kojin.html
eTaxでの申告を行う場合には事前に登録する必要があります。
こちらから行えます。
https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi_confirm.htm
証明書をインストールする
ルート証明書というものが必要でこれをインストールします。
これはセキュリティのための
以下よりダウンロードしてインストールします。
https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi_confirm.htm
インストーラはサイズが小さいのですぐダウンロードが終わると思います。
あとは起動してインストールを実行。エンターキーでコマンド画面を終わらせれば完了です。
証明書は、「コントロールパネル>ネットワークとインターネット>インターネットオプション」を表示。「コンテンツ」タブをクリックし、「証明書」をクリックして確認できます。
信頼済みサイトに登録する
ブラウザにポップアップを許可するサイトとして登録します。
手動でもできるとは思いますが、簡単に追加してくれるツールが配布されています。
起動して「登録する」を押せばOKです。
名前や住所などを登録する
個人の場合「個人の方」へ進みます。
https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/kaishi3.htm
でははじめましょう。
いきなり登録画面です。
マイナンバーカードを登録している意味はあんまないっすTT。
住所や税務署についても記述します。
マイナンバーカードを登録している意味はあんまないっすTT。
暗証番号(英小文字と数字を含む半角8桁以上を入力してください。)、電子納税用の暗証番号(半角数字6桁)、秘密の質問と答え、メールアドレスや整理番号を入れます。マイナンバーカードを使う意味がわかりませんがとりあえず入れます。
暗証番号をいれても「****」のように非表示にする気の利いた機能はありませんので注してください。
無事送信が終われば、以下のように識別番号が作成されます。
登録は一度やればいいのですが、そうはいっても面倒です。マイナンバーカードを作った意味や使う意味には大いに疑問を感じざるを得ないような登録画面でした。
メール認証
登録したメールに認証用メールが来ていました。
メール内のリンクを押し、利用者識別番号と暗証番号をいれて実行します。
有効期限があるので早めにやっておきましょう。
eTAXで申告
国税庁のサイトで作成ページへ移動しましょう。
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
eTaxでログイン
するとeTaxで提出があります。
ただしインターネットエクスプローラーで行う必要があります。
でIE(インターネットエクスプローラー)でアクセスすると今度はこんな感じ。
事前準備セットアップが行われていません!と怒られます。
「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックし、移動先で「令和元年分事前準備セットアップ」ボタン押し、ダウンロードしたファイルを起動します。
あとは手続きを進めます。Edgeの場合はさらにもっと入れるものがあるそうです。
指示にしたっがてインストールを粛々と進めていきましょう。
これでやっと申告の手続きに行けるかなと思ったら起動しても真っ白でした。
これはなかなか手ごわいです。
一度IEを終了、起動しなおして最初から手続きを進めます。
するとカード認証へ進めました。
カード認証後は、事前準備で発行していた利用者識別番号と暗証番号をいれます。
このあとカードを読み取っていけば準備完了となります。
申告書作成
申告書の作成画面は、eTaxもそうでない場合も一緒の画面でした。
所得税や収支内訳書などを指示に従って入力していきましょう。
データの送信
申告書の作成が終わったら、送信の手続きが始まります。
「電子証明書の読み取り」画面になったら、カードリーダにマイナンバーカードを入れ「次へ」を押します。
ここで「公的個人認証 署名用パスワード」を入れます。
これは市役所などでマイナンバーカードをもらうときに自分で登録した6文字以上の番号となります。
eTAXの利用開始用に申し込んだ番号とは違うので注意してください。5回間違えるとロックされます。
無事送信されると「送信結果の確認」が出てきます。
「受付結果確認」ボタンを押すと...
「正常に受け付けました」と出ます。
結果確認はきちんとしましょう。申告したつもりで終わったなかった...となると結構ショックです。
終わった後は、支払い手続きの紹介などの情報が出ます。
クレジットカード支払いについてはこちらを参照ください。
【eTax】税金をクレジットカードで支払うには? - アプリの教科書
eTaxの不具合・疑問点
ログインできない?
e-Taxへの接続障害について(第一報)| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) (nta.go.jp)
3/14につながりにくい状態となり、「ログインできない」「動作が遅い」「サーバエラー」「手続きが中断される」といったトラブルが起きています。
おそらく3/15の申告締め切り前のアクセス集中が原因と思われます。
実際には3/15を過ぎて申告しても大丈夫ですので(といって何か月も伸ばしてはだめ)、数日ぐらいなら遅らせても大丈夫かと思います。
サーバ障害・利用時間外
サーバ障害がある場合や利用時間外は送信できません。
以下より障害の有無を確認できます。
所得税等の確定申告時期は土日祝日等を含む全日24時間で対応されます。
それ以外では、休祝日及び12月29日~1月3日を除いて24時間対応です。休祝日の翌稼働日は8時30分からとなります。
また、12月を除く毎月の最終土曜日及び翌日の日曜日は8時30分~24時です。
「処理中です。しばらくお待ちください」のまま?
マック版のサファリでは一部の機能でエラーとなり、処理中のまま回復しないケースがあるようです。
同症例の方は、ブラウザを変えて試してみたほうがよいでしょう。
国税庁、Mac版のSafari 14.0.3でe-Taxが利用できないトラブルがあると発表 | スラド IT
エラー?
以下にエラーコード別対策が紹介されています。
eTaxの場合、国民年金控除やふるさと納税の添付は?
書類作成完了時に、所得税申告のファイルをダウンロードして開くと、「別途提出」とあるものだけ郵送などで送る必要があります。
ただしうちの場合は「国民年金支払いの控除」や「ふるさと納税の控除」は「提出不要」の区分されていました。
申告時期を過ぎてもeTaxできる?
マイナンカードの発行が遅れるとeTaxできなくなるといやなので期限について調べ見ました。
利用期間としては、申告時期は24時間利用可能で、期限後は平日の利用に制限がされるとのこと。
平成31年1月4日(金)から3月15日(金)までは、24時間e-Taxの利用が可能です(メンテナンス時間を除く)。 平成31年3月18日(月)からは、月曜日から金曜日は24時間e-Taxの利用が可能です。なお、毎月、最終土曜日、最終日曜日についても、8時30分から24時までe-Taxの利用が可能です。
つまり遅れてもeTAXでの申告は利用できるようです。
参考:e-Taxならこんないいこと:平成30年分 確定申告特集