ラズパイ(ラスベリーパイ、Raspberry Pi)は価格の割に立派なコンピュータです。
最近はインストーラ作成アプリも提供されており、以前よりも簡単にインストールディスクを作れるようになっています。
ラズパイのインストールディスクの作り方
ラズパイ本体は、6000円ぐらいで買えます(仕様によって違いはあります)。
電源コードを用意し、さらにマウスやキーボード、ディスプレイをつなげば立派にコンピュータとして活用できるようになります。
ラズパイのスターターキットでは、ラズパイ用OSのラズビアンがすでに入ったマイクロSDカードが入っています。
ただし普通に使っていても何かをインストールしたことがきっかけで、起動しても画面が真っ黒になってしまったりします。そうなるといちからOSディスクをつくらないといけなくなるかもしれません。
マイクロSDを読み込める機種を探す
通常のPCではマイクロSDカードのインタフェースを持っていないことも多いと思います。
うちも家にあるPCやタブレットをいろいろあさってみて絶望の淵にたちました。 しかしあるタブレットがTFカード用スロットがあることが判明。
ぐぐると、TFカードはマイクロSDカードとのこと。なのでマイクロSDカードをTFカードスロットへ差し込むことができます。
参考:TFカードって表記をよく見るようになったけど、いったいどんなものなの?|MASAMEDIA
TFカードでもスロットにマイクロSDカードを入れると、失敗して出てこなくなる恐怖感と闘いながら押し込みます。
なかなかカチッとしてくれず、エイヤーとやってやっと入りました。
参考: https://jp.gopro.com/help/articles/solutions_troubleshooting/Memory-Card-Won-t-Click-In
TFカード対応機種もない場合は、SDカードリーダを購入する必要があります。
マイクロSDカードを初期化する
マイクロSDカードをPCから読める環境が整ったら、カードを初期化します。 以下からSDカードフォーマッターを利用できます。 https://www.sdcard.org/downloads/formatter/
Windowsを選んだら次のページ「Accept」でダウンロードします。
起動したら、カードドライブを選んで「フォーマット」を実行します。
またソフトを使わなくてもウィンドウズ10では以下の手順でフォーマット可能です。 ウィンドウズからはコマンドプロンプトから「diskpart」と書いて実行。
「list disk」としてディスク情報を取得します。
通常はディスク1のほうを消去すると思いますので「select disk 1」と入力して実行。 その後「clean」を実行します。
インストーラを使う場合
ディスクを入れるともうインストールを作ってくれるソフトが配布されています。
Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
インストール後、起動して種類とディスクを選んで「Write」します。
インストーラを使わない場合
インストーラを使わず、手動でファイルをダウンロードし、書き込みソフトを使ってディスクに書き込みたい場合は以下の手順となります。
ラズビアンOSを入手する
以下よりラズパイ用OSのラズビアンを入手します。
利用するSDカードとサイズの兼ね合いも考慮しましょう。
Raspberry Pi OS width desktopなら1.2G、おすすめソフトがつくと3.2G。
もしSDカードの容量が大きくない場合には、Liteは482MBがおすすめです。
Operating system images – Raspberry Pi
Torrentを選ぶと、Torrent経由でのダウンロードを実行します。
こちらのほうが早いです。
Torrentファイルの入手方法については以下参照ください。
【Windows 10】拡張子「torrent」ファイルをダウンロードするには? - 困ったー
マイクロSDカードにラズビアンを書き込む
ダウンロードしたIMGをSDカードに書き込みます。
EtcherでIMGをSDに書き込めます。
balenaEtcher - Flash OS images to SD cards & USB drives
起動してイメージを選び、Flashで書き込みます。
また「Win32 Disk Imager」というソフトを使って書き込むこともできます。ソフトは以下より入手できます。
https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/
起動して、まずはダウンロードしたラズビアンのイメージファイル(.img)を指定します。 次にカードのあるデバイスを選択します。通常はDドライブでしょう。間違えてCドラのままにしないように注意。
ファイルとデバイスを確認したら、「Write」を実行します。 すると「コラプトするかもしれないよ」と警告は出ますが、気にせず進めます。
プログレスが100%になれば、マイクロSDカードにラズビアンをセットできます。
カードをラズパイに入れて起動する
今度はOSをインストールしたマイクロSDカードをラズパイに入れて起動させましょう。
最初に地域や言語設定があります。
またWiFiへの接続作業を行います。
自分の使っているWiFiネットワークを指定し、場合によってはパスワードを入れます。
設定後再起動すると、ラズパイが利用可能になります。
マイクロSDを入れても反応しない?
カードをラズパイに差し込んで起動させても画面が真っ黒のまま、緑色のランプもつかない....という場合はOSのインストールがうまくいってないと思います。
うちは最初、ISO形式のファイルを書き込んでやったらだめでした。
そこでダウンロードファイルを変えて、IMGファイルのものにしてカードを作ってからは大丈夫になりました。
うまく動作しない場合は、ラズビアンのページにいくつか種類があるので他の種類を試してみるのもいいかもしれません。