ネット上ではXML形式で、商品価格などのデータを提供しているサイトがあります。そういうところからXMLをダウンロードして、XML内の数値を抜き取ることはPADなら簡単にできます。
XMLを取得し、値を調べるには?
サイトによっては商品情報、為替情報などのデータをXML形式でAPIとして配信しているところがあります。
それらのデータを取り込んで値を抜き出すことがPADで可能となります。
手順としては、ネットからXMLファイルをダウンロードし、XMLファイルとして読み込んでからXML要素を調べます。
XMLをダウンロード
サンプルとしてアメリカ政府の地震データを入手します。
https://earthquake.usgs.gov/fdsnws/event/1/count?format=xml
「アクション>Web>Webからダウンロード」を使ってXMLファイルをダウンロードしてパソコン内のファイルとして保存します。
ファイルを読み込み
「アクション>XML>ファイルからXMLを読み取り」を使って、先ほどダウンロードしたXMLファイルを読み込みます。
値を取得
<count>10844</count>のように、とくていのタグに挟まれた値を取得してみましょう。
「アクション>XML>XMLの値を取得」を使います。
地震の回数は「query」タグの下の「count」タグのところにあるので、クエリを「/query/count」のように記述します。
タグは複数設定される場合があるのでそういうときは「/query[2]/count」のようにして特定の回数で出てくるパスを記述します。
実行後、左のフロー変数の個所で地震の回数が無事抜き出せていればOKです。
属性を取得
今度は属性を取得します。
属性というのはタグの内側に書かれる情報で、例えば以下のようなXMLファイルの場合、dayやareaといった箇所が属性となります。
<query>
<count day="1" area="japan">10843</count>
<maxAllowed>20000</maxAllowed>
</query>
「アクション>XML>XML要素の属性を取得」を使います。
XPathクエリでは「/query/count」を、属性名で「area」を指定します。
実行して「japan」が抜き出せていればオッケーです。
他には、
- XMLをファイルに書き込み
- XML要素の属性を設定
- XML要素の属性を削除
- XML要素の値を設定
- XML要素の挿入
- XML要素の削除
といった機能があります。
XMLファイルを編集して、その内容を書き出すということも簡単に行うことができます。
Power Automate Desktopの導入方法や基本的な使い方については以下参照ください。