指定した時間にアプリを起動する、定期的にアプリが起動しているかチェックする、指定時間でPCを止める...などは、タスクスケジューラをうまく使うと自動化できます。
タスクスケジューラの使い方
起動
まずは起動します。
「ウィンドウズキー+x」で表示したメニューから「ファイル名を指定して実行」で「taskschd.msc /s」と入力して実行します。
すると、このようにウィンドウが開きます。
タスクの作成
管理しやすいように自分のフォルダを作りましょう。
「タスクスケジューラ」を選び、右クリックメニューから「新しいフォルダー」を実行。名前を付けて作成します。
作ったフォルダを選択後、右クリックメニューから「タスクの作成」を実行します。
作成画面では、タスクの名前をまず入力します。
そしてトリガーと操作を新しく作って追加しましょう。
トリガー
トリガーは、タスクを実行するきっかけです。
「指定した時間に実行」や、定期的に行う場合は「毎日何時に実行」するか...を指定します。
実行後の回数や停止するまでの時間も指定できます。
操作
トリガーで指定した時間に実行する操作を決めます。
「プログラムの開始」で、任意のプログラムやバッチファイルを指定しておくと実行されます。
条件
さらに開始条件をオプションとして追加できます。
例えば
- アイドル時のみタスクを実行する
- AC電源使用時のみタスクを開始する
- ネットワーク利用時のみタスクを開始する
などです。
タスクが作成されると、以下のように表示されます。
タスクの変更や削除
タスクを終了する場合や無効化、あるいは削除する場合、右クリックから選ぶことができます。プロパティを選ぶと、日付や操作などを変更することができます。
タスクスケジューラで組み合わせると便利なバッチ
バッチファイルと組み合わせることで、指定時間にスクリーン電源をオフにするなどを実行できます。
echoやpauseをつけたりましょう。
echoはメッセージを表示します。
pauseを入れると、その個所ではキー入力があるまで閉じません。
PCをシャットダウン
指定時間にPCを閉じます。
消し忘れの防止策などに利用しましょう。
shutdown -r -t 0
PCを再起動
指定時間にPCを再起動します。
r:再起動
f:アプリの強制終了
t:タイムアウト
shutdown -r -f -t 30
再起動するとログイン画面になるため、これをスキップするにはあらかじめ以下の設定が必要です。
PCを起動
終了状態ですとPCは基本的に動作しないためタスクスケジューラも効きません。
起動はBIOSからの設定で行います。
スクリーン画面をオフ
AC電源接続時、1分後にスクリーンの画面をオフにします。
powercfg /x /monitor-timeout-ac 1
数値は変更できますが0ではオフになりませんでした。
また、ディスプレイ@オフというフリーソフトを起動させてオフにすることもできます。
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se487770.html
不要ファイルを削除する
あるタイミングで作業用の一時ファイルを削除する場合に利用します。
tempフォルダを削除するには以下のように記述します。
削除用のコマンド「del」に続けて削除の確認を出さないために「/q」を加え、フォルダ名を指定します。
del /q .\temp\
バックアップを取る
xcopyでコピー元のフォルダ、コピー先のフォルダをしています。
xcopy [バックアップ元フォルダ] [バックアップ先フォルダ] /d /e /c /y /r
/dオプション:日付の新しいものをコピー
/cオプション:エラーは無視
/yオプション:上書き確認なし
「c:\WORK」を「c:\BACKUP」へコピーするには以下のようになります。
xcopy c:\WORK c:\BACKUP /d /e /c /y /r